[BOOKデータベースより]
ウイグルの詩はその誕生から現在に至るまで、二〇〇〇年を超す長い時間を生きてきた。文字が変わろうと、詠む人の姿が変わろうと宗教が変わろうと、常にウイグル人を慰め励まし、生活を潤いのあるものにしてきた。時には彼らの心の叫びを代弁し、ウイグル民族がたどってきた歴史の証言者としての役割を果たしてきた。そして二十一世紀に入ったいま、ウイグルの詩は、過去と現在をつなぎ、未来にウイグルの魂を届けるという新たな役割を与えられ、過去にも増してその存在意義を高めている。
第1章 古代
第2章 西ウイグル国(天山ウイグル国)の時代
第3章 カラハン朝の時代
第4章 古典詩の時代
第5章 現代詩への扉を開けた詩人たち
第6章 ウイグルの民俗詩コシャクの世界
紀元前の「勅勒歌」から、20世紀前半の獄中詩まで2000年を超すウイグルの歴史のなかで詠み継がれた代表的な詩の訳を、その歴史的背景とともにわかりやすく紹介した本。
ウイグルの魂を知るための旅へ
シルクロードに生き続けたウイグルの詩は草原を駆け、砂漠を渡り、歴史の息吹を伝えた






















