[BOOKデータベースより]
はじめに―性を学ぶ視点に関して
1 性の多様性とジェンダー・セクシュアリティ平等
2 生殖をめぐる科学と人間関係
3 性愛(エロス)のゆくえ―性の関係性を問いなおす
4 さまざまな性感染症
5 性と人権をめぐる現状・展望
おわりに―性の学びを基盤に、未来を展望する
今こそ性の学びをすべての人へ
子ども・青年・学生はもとより、大人・市民の間からも性について学習する機会を求める声が切実に上がっています。2016年に本書を発刊してから、「LGBT(性的マイノリティ)」への社会・学校等せの周知がすすみ、性の多様性のとらえ方が大きく変化しました。この変化を、私たちは性自認や性的指向のちがいを超えた「ジェンダー・セクシュアリティの平等」という観点から、「人間の性をどう見るか」という新しい人間観につながる課題として受け止め、刑法や法律の改定、最新のデータを取り入れ、この改訂新版を編みました。次の時代を生きる人びとへのメッセージの意味も込めて本書を刊行いたします。(著者一同)