[日販商品データベースより]
この絵本は「赤い」クレヨンの「レッド」が主人公のお話です。レッドは赤く塗ることが苦手。周りの人はレッドのために一生懸命に応援するのですが、やっぱりレッドはうまく赤を塗れません。そんなある日、レッドは新しいお友達のパープル君に出会い海を描いてと頼まれます。そこでレッドは自分の本当の色に気がついていきます。だれもが本当の自分の色を探しています。ありのまま姿で輝けるように子どもにも大人にも読んでほしい。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- いえるよ!NO
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2022年01月発売】
- はじめにきいてね、こちょこちょモンキー!
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2021年09月発売】
- いつもだれかが…
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2002年12月発売】
はじめ、この本を手に取った時、おしゃれだなーと思った。
アメリカ版五味太郎のような。
クレヨンだって、赤青黄色のいわゆるクレヨンではない。
オリーブ、スカーレット、アッシュ諸々。
3歳半の息子は自分の知っている色合いのクレヨンじゃないからはじめは半信半疑だった。
赤いラベルに青のクレヨン。
みんなはレッドと呼ぶけど書いてみれば青の画ばかり。
そうだよねえ。
おかしいよねえ?
赤なのになんで赤が描けないの?
それはなまけてるからだ!
もっと頑張れ!とヤジが飛ぶ。
レッドは自信喪失。
そんな時、紫が「ぼくの船に波を書いてほしい
と言ってきた。
いやいや自分赤なんで、海とか描けないです。
と言いつつもいざ描いてみると……!
「できない」が「できる」ようになる。
みんなに認められる。
青くんは自分自身が青だとようやく気づいて
自信がついて青くんとして生きていく。
ハッピーエンド。
息子は「やっぱり!はじめから自分も青だと思ってた」と。
その声を上げることがいかに難しいことか。
マジョリティがそうさせなかったのです。
ジェンダーに限らずマイノリティにも当てはまる。
決めつけることはよくない。
中には苦しむ人もいる。
だからこそ自分で考えること、発言すること。
間違っていてもいい。
いつかきっと分かってくれる人もいること。
とても大事なことを教えていると思います。
良著です。(だてまきこさん 30代・東京都 男の子3歳)
【情報提供・絵本ナビ】