[BOOKデータベースより]
序章 タイにはタイ人はいない
第1章 地政学的背景
第2章 「スコータイ神話」
第3章 三つの世界
第4章 「チャート・タイ」の創出
第5章 現代タイの葛藤
終章 新しい「チャート・タイ」を求めて
タイは「外来人国家」である。タイには「タイ人」はいない。誰が「タイ」をつくったのか? なぜ? どのようにして? 謎が次々に明らかになり、不明瞭な「タイのかたち」がはっきりと見えてきます。タイ研究の第一人者である著者の長年の研究と考察が明快なタイ論として結実しました。専門的な内容ですが、自らの体験を踏まえたわかりやすい記述となっており、「タイ」ファンに広く読まれると思われます。
謎をはらんだ「ラームカムヘーン王碑文」の原文と日本語訳を配した菊地信義の装幀もユニークです。