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- どうするどうするあなのなか
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- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2008年06月
- 判型
- B4
- ISBN
- 9784834023664
[BOOKデータベースより]
深い穴に落ちてしまった敵同士の野ねずみと山猫は、穴から出る方法を考えます。
[日販商品データベースより]3匹の野ねずみのあとを、2匹の腹ぺこ山猫が追いかけてくる。ひゅうううううん、どっしん! 深い穴に落ちた野ねずみと山猫はいくらのぼろうとしてみても足がすべってしまう。「ちょっと待ってよ。ぼくたちを食べたからって、やっぱりあんたたちもここで飢え死にだよ。まず力をあわせて、この深い穴から出る方法を考えようよ」と、野ねずみたちは慌てた。愉快なストーリーで、たっぷり楽しめる絵です。穴の深さが細長い縦の判型で表現されています。
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こんな上質なユーモア絵本で出会ってしまうと、読みながら「ニヤニヤ」が止まらなくなってしまうんです、嬉しくて。明らかに敵同士の猫とねずみが、深い穴の中に落っこちて困り果てているんですよ!深い穴という舞台、山猫と野ねずみという組み合わせ、そして敵同士なのに知恵を絞りあう・・・。木村裕一さんの新作と言う事もあり、この設定には期待せずにいられませんね。そして、更に期待感を盛り上げてくれるのが、高畠純さんの絵。深い穴を表現すべく、縦長の判型になっているのもワクワクしますが、何と言っても、敵同士の山猫と野ねずみが困り果てていたり、真剣に話し合いをしている時の表情!!思い出すだけで、またニヤニヤしてしまいます。そして、いよいよ最初からちゃんと読んでみると・・・。続きは皆さん、直接どうぞ。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
全編縦に開く、というので新鮮かしらと思って、3年生のクラスで読み聞かせしてみました。
縦でも、重くないので、問題なくページを送りながら読めました。
場面はほとんど暗い穴の中でのやり取りで、
2匹のやまねこの、青と黄色がよく映えています。
2匹の猫と3匹のねずみが、みんなで肩車のように重なって深い穴から出る方法を、
「やまねこの上にねずみ、その上に…・・」
「それだと逃げられちゃう」
「それだと食べられちゃう」
…と夢中で順番を話し合っているうちに、
大雨が降ってきて、穴に水があふれていつのまにか脱出できちゃいます。
…オチは、出られたことにも気付かず仲良く話し続けていましたとさ、
ということなのです。
オチまでの間に、3年生たちは、ひそひそ声で、
前半ではやまねこたちと一緒になって穴から出る方法を考え、
後半では「あれ?もしかして…」と、結末を予想し始めました。
決して長くないお話ですが、ゆっくり読み進めて、
動物たちと一緒に悩ませてあげると、
より楽しめるようでした♪
3年生の反応は上々でした。
水があふれたことによって出られた、ということを
ちゃんと理解できる2年生くらいから、この本の面白さを本当に分かるのかもしれません。(しーざうるすさん 40代・神奈川県 女の子7歳)
【情報提供・絵本ナビ】