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[BOOKデータベースより]
時代劇狂の歴史編集者が綴る、偏愛的時代劇論!時代劇をみて、「時代考証がなってない」という批判はもちろん無意味ではない。しかし、史実を押さえて時代考証をしっかりやれば、面白い作品ができるかと言えば、そんなことはない。真実を追究する歴史学は犯すことのできない固有の価値を持つし、歴史を扱うフィクションにも、エンターテインメントを追求する絶対の自由がある。ならば、その両者が交差する地点にこそ、時代劇の理想の姿があるのではないか。本書は、時代考証という「視点」から時代劇を眺め時代劇とは何か、なぜ日本人は時代劇を愛してきたのか、これからも時代劇は続くのか、そんな問いかけにこたえるヒントを探る。
第1章 時代考証が支えるNHK大河ドラマ
[日販商品データベースより]第2章 時代劇黄金期の考証家たち
第3章 歴史小説家の功罪
第4章 新しい時代考証を求めて
第5章 時代劇復興の牽引者たち
第6章 これもまた時代劇
第7章 特撮時代劇の系譜
本書は、著者が「週刊ポスト」において、2年にわたって連載したコラム「時代劇を斬る!」を加筆修正してまとめたもの。「時代考証」を中心とした視点から、「時代劇」を見ていく。その中で、「時代考証家」と呼ばれた人たちに光を当て、その功罪も論じる。本書で扱う作品は、テレビ時代劇、時代劇映画、時代小説、マンガ、特撮作品など多岐にわたる。すぐれた時代劇とはどんなものか。史実とフィクションのバランスに葛藤しながら、両者がうまく交差する地点を見つけたい、という著者の歴史と時代劇への愛に溢れる内容。