[BOOKデータベースより]
その小さな川の痛ましい姿に出会わなければ私は別の生き方をしていただろう―。
第1部 “ダム公害”で崩壊する山河(ダム全開で甦った信濃川―これを機に「ダム撤去推進法」制定を;JR東は環境企業へ脱皮を―千曲川へのサケの道を復活せよ ほか)
第2部 公共への責務を自治体職員としてどう果たすか(東京都公害研究所自主ゼミ運動の軌跡―矢間秀次郎氏にきく;都政懇談会―海鳴りにこたえて ほか)
第3部 わが原点・野川がひろめた交流ネットワーク(インタビューシリーズ 市民の科学をひらく;三多摩から発する“水圏の構想”―分水嶺を越えて連帯を ほか)
第4部 活字文化と映像文化のコラボレーション(被爆70年―歴史検証の責任果たそう;「情報の海」にも起こる“うるみ現象”―「原発立地を断念させた町」を描く映画『シロウオ』 ほか)
かつてない“揺るぎの時代”の到来―流動化が進み、
既成の価値観や社会システムにしがみ付いても、
揺るぎが鎮静化する保証はない。
守るべきものはなにか、変革すべきはなにか。
東京都職員でありながら、日本の河川行政の問題点を
真正面から切り拓き、市民とともに全国の環境運動を
盛り上げてきた50年のあゆみ。