- 花びらとその他の不穏な物語
-
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2022年12月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784768459317
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- スミルノ博士の日記
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2024年07月発売】
- ファミリー・ビジネス
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2024年12月発売】
- きらめく共和国
-
価格:946円(本体860円+税)
【2025年01月発売】
- 通い猫アルフィーと3匹の教え子
-
価格:960円(本体873円+税)
【2023年07月発売】
- その罪は描けない
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2023年06月発売】
[BOOKデータベースより]
まぶたに魅了されたカメラマン(「眼瞼下垂」)、夜、むかいの集合住宅に住む元恋人を見つめる女性(「ブラインド越しに」)、植物園に通い、自分はサボテンであり、妻はつる植物だと気づく男性(「盆栽」)、小さな島で“ほんものの孤独”を探す十代の少女(「桟橋の向こう側」)、トイレに残った香りの主を探す若者(「花びら」)、似た者同士の恋人とこじれた関係に陥る女性(「ベゾアール石」)。パリ、東京、メキシコシティ、ヨーロッパの架空都市を舞台に、ひと癖持ち合わせた登場人物たちが大いに躍動する。メキシコの実力派作家グアダルーペ・ネッテルの世界観全開の6篇の珠玉の短編小説集。
眼瞼下垂
[日販商品データベースより]ブラインド越しに
盆栽
桟橋の向こう側
花びら
ベゾアール石
「すべての人間はモンスターであり、人間を美しくしているのは、私たちのモンスター性、他人の目から隠そうとしている部分なのです」(グアダルーペ・ネッテル)
現代メキシコを代表する作家グアダルーペ・ネッテルの世界観全開の短編小説集。
まぶたの整形手術の術前・術後の写真撮影を仕事とする、まぶたに執着せずにいられない男(「眼瞼下垂」)。ほんのわずかなブラインドの隙間から通りを隔てた向こうに住む男性を覗き見ては妄想にふけることをやめられない女(「ブラインド越しに」)。自分をサボテンに同化させたうえに妻をつる植物に見立て、家庭崩壊に突き進む男(「盆栽」)。〈ほんものの孤独〉を探し求め、離島で一夏を過ごす少女(「桟橋の向こう側」)。女性トイレに「痕跡」を発見し、その主を探し求める男(「花びら」)。髪を抜く癖に取り憑かれ生活も精神も崩壊し、出口の見えない状態で病院で療養している女の手記(「ベゾアール石」)。
作品の舞台は、パリ、メキシコシティ、東京、ヨーロッパの架空都市。
他人には言えない習慣、強烈なる思い込み、密かな愉しみ、奇妙な癖を手放せない、あまりに個性的な人物が躍動します。
『赤い魚の夫婦』(2021年刊行)で一躍注目を集めたグアダルーペ・ネッテル。本作でも確かな筆致で読者を作品世界に引きずりこみます。