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逆説の医学史 Patients zero
柏書房 リュック・ペリノ 広野和美 金丸啓子
点
医学者だけが英雄か?隔離されたチフスのメアリー、ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者たち―。輝かしい歴史の裏に渦巻く欲望と、病者たちの犠牲と貢献。コロナ後の世界で、犯人探しを始める前に知るべき物語!
タンタン―脳の言語領域の特定に貢献した男麻酔のゼロ号患者たち人格が変わってしまったフィネアス―前頭葉損傷による気分障害ヒステリーのヒロインたちジョセフ少年―狂犬病ワクチン接種のゼロ号患者ニューヨークの女性料理人―無症候性キャリア「腸チフスのメアリー」アウグステ―アルツハイマー病のゼロ号患者ジェンダーの蹂躙ふたつの特別な数字―宿主を病気から守る大腸菌ウンサの沈黙―遺伝子変異による発達性言語協調障害永遠に生きるヘンリエッタ―研究に貢献するがん細胞海馬の冒険者たち―記憶の研究の大飛躍マッキー夫人―マイクロキメリズム:母体に移る胎児細胞無原罪の御宿り―ヒトの単為生殖は可能か吐き気を催す事件―サリドマイドによる薬害ジョヴァンニのアポリポタンパク質―遺伝子変異体と長寿の夢悪魔と奇跡の生還者―HIVの発見とエイズ完治の難しさいつもと違うインフルエンザ―SARSの発生から終息まで脳のない男―はかりしれない脳の可塑性
病気を感じる人たちがいるから医学があるわけで、医者がいるから人びとが彼らから自分の病気を教えてもらうのではない。――ジョルジュ・カンギレム『正常と病理』より■内容これまでの医学史は、患者をないがしろにしたまま、医師の手柄話、治療法や試行錯誤の過程など、もっぱら医師たちに焦点を当てつづけてきた。しかし、医学者だけが英雄なのか?当前のことだが、患者なくして医学の発展はなかった。野戦病院や臨床の現場、検査室、診察室で自らの身体や傷口を辛抱強くさらしてきた者たちこそが、医学の歴史に大きな貢献をしてきたのだ。隔離されたチフスのメアリー、上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者、ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、死してなお自らの細胞を研究されつづけたヘンリエッタ、……本書では、輝かしい歴史の裏側に埋もれた、病者たちの犠牲と貢献にスポットを当てていく。コロナ後の世界において、最初に感染した者たちへのバッシングは絶えない。しかし、犯人捜しにも魔女狩りにも意味はない。Covid-19の感染拡大を受けたロックダウン宣言の直前にフランスで出版されたこの本に登場する患者たちの物語が、私たちにそのことを教えてくれるだろう。■「Patients Zero」とは?感染症学では、集団内で初めて特定の感染症にかかったと見なされる患者のことを「インデックス・ケース」または「ゼロ号患者(ペイシェント・ゼロ)」と呼ぶ。微生物やウイルスの研究が進み、詳しいことがわかるようになるにつれ、ときに最初の感染者を特定できるまでになった。本書では、この「ゼロ号患者」という言葉の意味を医学、外科医学、精神医学、薬理学のあらゆる分野に意図的に拡大解釈して適用することにしている。
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
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[BOOKデータベースより]
医学者だけが英雄か?隔離されたチフスのメアリー、ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者たち―。輝かしい歴史の裏に渦巻く欲望と、病者たちの犠牲と貢献。コロナ後の世界で、犯人探しを始める前に知るべき物語!
タンタン―脳の言語領域の特定に貢献した男
[日販商品データベースより]麻酔のゼロ号患者たち
人格が変わってしまったフィネアス―前頭葉損傷による気分障害
ヒステリーのヒロインたち
ジョセフ少年―狂犬病ワクチン接種のゼロ号患者
ニューヨークの女性料理人―無症候性キャリア「腸チフスのメアリー」
アウグステ―アルツハイマー病のゼロ号患者
ジェンダーの蹂躙
ふたつの特別な数字―宿主を病気から守る大腸菌
ウンサの沈黙―遺伝子変異による発達性言語協調障害
永遠に生きるヘンリエッタ―研究に貢献するがん細胞
海馬の冒険者たち―記憶の研究の大飛躍
マッキー夫人―マイクロキメリズム:母体に移る胎児細胞
無原罪の御宿り―ヒトの単為生殖は可能か
吐き気を催す事件―サリドマイドによる薬害
ジョヴァンニのアポリポタンパク質―遺伝子変異体と長寿の夢
悪魔と奇跡の生還者―HIVの発見とエイズ完治の難しさ
いつもと違うインフルエンザ―SARSの発生から終息まで
脳のない男―はかりしれない脳の可塑性
病気を感じる人たちがいるから医学があるわけで、
医者がいるから人びとが
彼らから自分の病気を教えてもらうのではない。
――ジョルジュ・カンギレム『正常と病理』より
■内容
これまでの医学史は、
患者をないがしろにしたまま、
医師の手柄話、治療法や試行錯誤の過程など、
もっぱら医師たちに焦点を当てつづけてきた。
しかし、医学者だけが英雄なのか?
当前のことだが、患者なくして医学の発展はなかった。
野戦病院や臨床の現場、検査室、診察室で
自らの身体や傷口を辛抱強くさらしてきた者たちこそが、
医学の歴史に大きな貢献をしてきたのだ。
隔離されたチフスのメアリー、
上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者、
ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、
死してなお自らの細胞を研究されつづけたヘンリエッタ、……
本書では、輝かしい歴史の裏側に埋もれた、
病者たちの犠牲と貢献にスポットを当てていく。
コロナ後の世界において、
最初に感染した者たちへのバッシングは絶えない。
しかし、犯人捜しにも魔女狩りにも意味はない。
Covid-19の感染拡大を受けたロックダウン宣言の直前に
フランスで出版されたこの本に登場する患者たちの物語が、
私たちにそのことを教えてくれるだろう。
■「Patients Zero」とは?
感染症学では、集団内で初めて特定の感染症にかかったと見なされる患者のことを「インデックス・ケース」または「ゼロ号患者(ペイシェント・ゼロ)」と呼ぶ。微生物やウイルスの研究が進み、詳しいことがわかるようになるにつれ、ときに最初の感染者を特定できるまでになった。本書では、この「ゼロ号患者」という言葉の意味を医学、外科医学、精神医学、薬理学のあらゆる分野に意図的に拡大解釈して適用することにしている。