[BOOKデータベースより]
江戸時代を支える重要な自然の恵み、イワシとニシン。新田開発が進み、人糞や草肥が不足すると、魚肥としても大量に使われた。気候変動と漁の関係、経済、魚肥の流通などから、自然と近世社会との関わりを解き明かす。
第1部 イワシから見た加賀藩(イワシの歴史;イワシ漁と海辺の暮らし;魚肥と藩領社会)
第2部 イワシ・ニシンから見た蝦夷地と畿内(ニシンの歴史;畿内の肥料取引と農村;肥料と近世国家と国訴)
本書の成果と今後の展望
大海原を回遊し、江戸時代を支える重要な自然の恵み、イワシとニシン。新田開発が進み、人糞や草肥が不足すると、干鰯などの魚肥としても使われた。ヒトが制御できないイワシとニシンの漁獲は、豊漁・不漁を繰り返すことで社会にどのような影響を与えたのか。気候変動と漁の関係、経済、魚肥の流通などから、自然と近世社会との関わりを解き明かす。