[BOOKデータベースより]
現代人はなぜ、葉隠と言えば「武士道というは死ぬこととみつけたり」を想起するのか。日本史・日本思想史・日本文学にまたがる領域横断的方法から、葉隠“武士道”三〇〇年の歴史に迫り、現代人が無意識のうちに前提としてきた「日本」「武士道」の認識枠組みが、過去の記録・記憶・歴史意識の絶えざる読み替えの結果であることを示す初めての書。
序論 創られた葉隠像の解体に向けて
第1部 葉隠成立の軌跡と山本常朝の奉公観(山本常朝の略歴と葉隠の奉公観;山本常朝の古今伝授奉公―和歌を通じた公家との交流;歴代藩主へ提出した常朝の意見・異見・諌言;葉隠成立と鍋島直茂百回忌―中野家・山本家の危機)
第2部 読み替えられていく葉隠―ナショナリズムと郷土愛(パトリオティズム)のはざまで(明治〜昭和初期の葉隠抄本・全集本の刊行;一九三〇年代の佐賀における葉隠の顕彰と学校教育―葉隠をめぐる「記憶の場」と「教育の場」;一九三〇年代の日本における葉隠の普及過程;日本精神としての葉隠―戦陣訓発布から特別攻撃隊へ)
結論 テクストとしての葉隠と書物としての『葉隠』―言説空間と意味生成のメカニズム
現代人はなぜ、葉隠と言えば「武士道というは死ぬこととみつけたり」を想起するのか。日本史・日本思想史・日本文学にまたがる領域横断的方法から、葉隠〈武士道〉300年の歴史に迫り、現代人が無意識のうちに前提としてきた「日本」「武士道」の認識枠組みが、過去の記録・記憶・歴史意識の絶えざる読み替えの結果であることを示す初めての書。
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