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[BOOKデータベースより]
イギリス諜報機関の元トップがスパイの心得を伝授。スパイ(情報分析官)の手法は、ビジネスパーソンも応用できることを本書は教えてくれる。
プロローグ 知的武装術のレッスンはなぜ必要なのか
[日販商品データベースより]第1部 スパイ必須のSEES分析―考えを整理するための4つのレッスン(状況認識―知識はつねに断片的で不完全でときに間違っている;事実説明―事実は説明を必要とする;状況予測―予測には十分なデータだけでなく説明モデルが必要;戦略的警告―予期せぬ事態もそれほど驚く必要はない)
第2部 推論をチェックするための3つのレッスン(認知バイアス;強迫観念;偽情報)
第3部 情報を賢く活用する3つのレッスン(相手の立場で考える;真の信頼関係を構築する;デジタルメディアという“脅威”)
エピローグ 楽天主義における最後の教え
スパイというと映画『007』の印象が強く、華やかでカッコいいイメージがつきまとうが、実際のスパイの仕事は一般のビジネスと同様に、とても地道なもの。コツコツとデータを集め、確実性や不確実性を推し量り、ネットワークを構築し、それを手繰り寄せる。
膨大な手間と労力を要する仕事であり、それはビジネスにも役立つノウハウが詰まっている。
世界の重要事項の陰には、いつもスパイがいる。そして、その重要決定事項は、スパイが整理し検証したデータに基づいている。
そんなスパイが担う重要な仕事を垣間見ることができるのが本書であり、集まってくる生データをどう活用するのか、そしてこうした一連の手法をどう応用し、交渉などによって目的を達成するのかをノウハウとして学べる。
著者は、イギリスのGCHQ(イギリス政府通信本部=国内外の情報収集・暗号解読を担う諜報機関)に勤務した後、防衛省を経て、GCHQ長官を務めるなど、“スパイの親玉”だったともいえる人物。マネジメントを含めた大所高所の視点を持ち合わせている点も魅力だ。私たちが知らないスパイの世界の人物が著者なだけでも興味深い。