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[BOOKデータベースより]
明治より近代国家への発展を支えた日本の養蚕。戦後、急速に衰退したその高い技術が南インドで地域経済に大きな貢献をしている。だが、ここまでの道程は平坦ではなかった。技術移転や技術指導は文化と文化の衝突である。現地の風土にあわせた技術と知識の継承により高品質な生糸づくりをめざして奮闘した長期にわたるプロジェクトの報告。
プロローグ 日本の養蚕技術の継承:一線級の人材を投入した国際協力プロジェクト
[日販商品データベースより]第1章 マユはどうやってできるのか:カイコのライフサイクル50日
第2章 二化性養蚕プロジェクトの目標:良質の生糸をつくるために
第3章 南インド養蚕前史:熱帯二化性養蚕技術確立への長い道のり
第4章 プロジェクト第1期〜第2期:研究所の技術開発から現場での技術実証へ
第5章 プロジェクト第3期:新しい二化性養蚕技術、本格的普及拡大へ
第6章 プロジェクト16年の成果:二化性養蚕技術協力による地域の総合的発展
第7章 プロジェクトの自立発展:コラールゴールド、回転まぶし、面的拡大
第8章 プロジェクトからの示唆と教訓:南インドと世界の養蚕の今後
エピローグ インド養蚕協力が残したもの
南インドにおいて1990年代の初めから16年にわたって行われた、養蚕の技術協力プロジェクトの足跡を辿った書。プロジェクトがインドの社会・経済・環境に、どんな役割を果たしたのかを見つめる試み。