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[BOOKデータベースより]
「日本人」とは誰なのか―近代日本において無戸籍者の存在は、家制度をはじめ徴兵、治安、福祉などに関わる政治・社会問題であると同時に、移民、引揚げに関わる国際問題であった。そして現代では家族生活の多様化に伴い、戸籍の必要性そのものが問われている。無戸籍者の歴史的変遷を辿り「日本人」の輪郭を改めて捉え返す労作。
「無戸籍」とは何か―戸籍がない「日本人」とは
戸籍の役割とは何か―届出によってつくられる「身分」
「無戸籍」という意味―「日本人」の証明なき「日本人」
無戸籍の来歴―古代から近世まで
近代日本戸籍の成立とその背反者
家の思想と戸籍―「皇民」の証として
「社会問題」としての無戸籍問題
無戸籍となった越境者―移民、戦争、戸籍
無戸籍者が戸籍をつくる方法―「日本人」の資格とは
「無戸籍」と「無国籍」―「籍」という観念
戸籍がないと生きていけないのか―基本的人権と戸籍
戸籍がなくても生きられる社会へ