[BOOKデータベースより]
1 ねじの歴史と役割
2 ねじの三大難問とは?
3 ねじ締結部設計の基礎
4 確実な締め付けへの挑戦
5 ねじのゆるみ防止への挑戦
6 ねじの疲労破壊防止への挑戦
【読者対象】
ねじ締結部の強度設計、締結作業の工程設計等の業務を担当し、ねじの三大難問である「確実な締め付け」、「ゆるみの防止」、「疲労破壊の防止」に関連する問題の解決方法、あるいは具体的なヒントを必要としている技術者。
【書籍の特徴】
ねじの「ゆるみ」と「疲労破壊」は二者択一的に発生するのではなく、いずれもボルトの軸力不足で発生しているケースが多い。それを具体的な事例を通して説明し、もっとも有効な解決策が「高い精度で締め付ける」であることを、信頼できる研究成果に基づいて平易に解説しています。また、実際に発生したねじのトラブルの事例紹介、技術者が共通して抱く疑問(いわゆるFAQ)に対する回答を通じて、読者各位が対象としている締結部に関する問題の解決策やヒントを提供することを目的としています。
【各章について】
第1章では、他の機械要素との比較を通して、ねじのトラブル解決の難しさを説明しています。第2章では、「確実な締め付け」、「ゆるみの防止」、「疲労破壊の防止」について詳しく解説しています。第3章では、ねじ締結部の設計に必要な基礎事項をまとめています。第4章では、ゆるみと疲労破壊を防ぐための基本である「確実な締め付け」について、トルク法を中心に詳しく解説しています。軸力のばらつきの軽減方法、動力式レンチ/インパクトレンチを使用したときの問題、締結部の検査方法についても解説しています。また、トルク法と回転角法を組み合わせた高精度締め付け方法を紹介し、焼き付きの問題も取り上げています。第5章では、ねじのゆるみを「回転ゆるみ」と「非回転ゆるみ」に分けて解説しています。前者については、有限要素解析によりそのメカニズムを明らかにし、後者については、ボルト軸力低下量の計算方法を説明し、それぞれ具体的な防止策を詳しく説明しています。第6章では、ねじの疲労破壊のメカニズムの説明に続いて、ねじ固有の疲労強度特性、ボルト締め付け線図の問題点を解説し、有限要素解析により求めたねじ谷底の応力振幅に基づいて、具体的な防止策を示しています。最後に、具体的な事故例の解説を通して、理解を深めるように構成されています。4〜6章には、読者の理解を深めるために、多数の事例紹介とFAQが関連箇所に配置されています。
【読者へのメッセージ】
ねじの三大難問である「確実な締め付け」、「ゆるみの防止」、「疲労破壊の防止」は、一見独立した問題のように見えますが、実際は三位一体といっても差し支えがないほど密接に関連しています。本書では、その中で一番上流側にある「確実な締め付け」を達成することにより、「ゆるみ」と「疲労破壊」に起因するさまざまなトラブルが防止/解決できることを、多数の事例や具体的な数値を用いて平易に解説しています。
【キーワード】
確実な締め付け、ゆるみの防止、疲労破壊の防止、トルク係数、摩擦係数のばらつき、締結部の剛性、へたり、座面陥没、回転ゆるみ、非回転ゆるみ、熱膨張、界面の離隔、応力振幅
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 技術者のためのねじの力学
-
価格:5,500円(本体5,000円+税)
【2015年10月発売】
- 工作機械工学 新版
-
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2019年07月発売】























