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[BOOKデータベースより]
いまだ知られざる歴史哲学者・仲小路彰は、東京帝大哲学科時代、井上哲次郎、姉崎正治、和辻哲郎ら教授陣に「天才」と言わしめた。昭和22年に「未来学」「地球主義(グローバリズム)」という言葉と概念を使い、驚くべき壮大な体系的構想力で21世紀の日本の進路と世界の未来像を描いた。
諸言 「未来学原論」発刊のために―未来学体系の一部とシて
[日販商品データベースより]第1部 理論篇(未来文明創造の原型としての日本文化―二十一世紀世界の中核的媒体;未来科学のグローバリズム的構成―文明革命の著導的原理と基本的主題;綜合人間学について―人間革命の全体像のために;現代文明心理研究と未来的心理分析―高次深層心理の問題;未来観哲学の確立―いかになるか(would be)ではなく、いかになるべきか(should be)を予測する未来学の理論的基礎づけ;原子力文明は生存しうるか―恐怖の世紀の呪縛のなかの西欧文明の未来的運命)
第2部 実現篇(二十一世紀の理想と現実―現代総人口の三分の二はすでに二十一世紀人である;地球的人間から宇宙的人間へ―グローバリズムからコスミカリズへ;未来情報世界創造へのデザイン―未来文明の全感覚的触手スペシャリストよりグローバリストへ;破滅か創造かの未来地球像―地球楽園か地球地獄か;新しき地球信仰の照応―信仰の賭けはなされ、そしてそれは確率的に実現する。人類は何に賭けようとするのか)
結びにかえて 明治百年に際しての二つの提案
戦後間もない困窮と混乱の中で、「未来学」「地球主義」という概念を使い、戦後の世界を驚くべき正確さで予言、日本の行く末を構想した、知られざる歴史学者による啓示の書。21世紀の新たな未来像を描く。