ゲスト さん (ログイン)
ゴールデンウイークの営業についてのご案内
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実
意思と行動の狭間にある神経路 ブレインサイエンス・レクチャー 07
共立出版 苅部冬紀 高橋晋 藤山文乃
点
神経路をどう読み解くか。「動く」ための神経路とは。「大脳基底核」の中の二つの神経路。「報酬」は学習の糧か。パーキンソン病の症状は大脳基底核からのメッセージ。
大脳基底核の構成要素線条体には複数の神経回路がある大脳皮質‐大脳基底核‐視床ループ大脳基底核は大脳皮質から入力を受ける:ふたたび大脳基底核と学習大脳基底核に由来する病気
「こうしようと思う」ことと,「実際に動く」ことの間にいったい何があるのだろうか? パーキンソン病は,中脳という場所に存在するドーパミン神経細胞が失われることによって発症する病気である。パーキンソン病になるとただじっと動けなくなるというだけではなく,振戦というふるえ,つまり「動きたくないのに動いてしまう」症状が出たり,普段は歩けない床にチョークでラインを引いてあると歩けたりといったことが起こる。ドーパミン神経細胞は,健康な状態では,大脳基底核という脳領域に投射している。つまりパーキンソン病の症状は,大脳基底核がドーパミンを受け取れなくなることで起きていると考えられる。しかしながら,パーキンソン病の症状はあまりにもミステリアスで,その説明はなかなか一筋縄ではいかない。実際に現在の最先端の研究でも,未解決の部分がたくさん残されている。この本では,そんな思いどおりに動くための「大脳基底核」について,解剖,生理,薬理などいろいろな側面から解説した。未解決な部分は,できるだけ未解決であることがはっきり伝わるように書いたつもりである。未解決の部分を含めて読者の皆さんに少しでも興味をもっていただけるよう,専門的なやや難しい部分と読みもの的な部分,そして学術論文にはなかなか書けない筆者らの妄想も本書には盛り込んだ。研究分野として発展途上の領域のため,「わかる」ためではなく,「自分なりに推理する」つもりで読んでいただければと思う。
ページ上部へ戻る
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
本好きのためのオンライン書店
Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営しているインターネット書店です。ご利用ガイドはこちら
1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
神経路をどう読み解くか。「動く」ための神経路とは。「大脳基底核」の中の二つの神経路。「報酬」は学習の糧か。パーキンソン病の症状は大脳基底核からのメッセージ。
大脳基底核の構成要素
[日販商品データベースより]線条体には複数の神経回路がある
大脳皮質‐大脳基底核‐視床ループ
大脳基底核は大脳皮質から入力を受ける:ふたたび
大脳基底核と学習
大脳基底核に由来する病気
「こうしようと思う」ことと,「実際に動く」ことの間にいったい何があるのだろうか? パーキンソン病は,中脳という場所に存在するドーパミン神経細胞が失われることによって発症する病気である。パーキンソン病になるとただじっと動けなくなるというだけではなく,振戦というふるえ,つまり「動きたくないのに動いてしまう」症状が出たり,普段は歩けない床にチョークでラインを引いてあると歩けたりといったことが起こる。
ドーパミン神経細胞は,健康な状態では,大脳基底核という脳領域に投射している。つまりパーキンソン病の症状は,大脳基底核がドーパミンを受け取れなくなることで起きていると考えられる。しかしながら,パーキンソン病の症状はあまりにもミステリアスで,その説明はなかなか一筋縄ではいかない。実際に現在の最先端の研究でも,未解決の部分がたくさん残されている。
この本では,そんな思いどおりに動くための「大脳基底核」について,解剖,生理,薬理などいろいろな側面から解説した。未解決な部分は,できるだけ未解決であることがはっきり伝わるように書いたつもりである。未解決の部分を含めて読者の皆さんに少しでも興味をもっていただけるよう,専門的なやや難しい部分と読みもの的な部分,そして学術論文にはなかなか書けない筆者らの妄想も本書には盛り込んだ。研究分野として発展途上の領域のため,「わかる」ためではなく,「自分なりに推理する」つもりで読んでいただければと思う。