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- 大規模構造の宇宙論
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宇宙に生まれた絶妙な多様性
基本法則から読み解く物理学最前線 4
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2014年12月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784320035249
[BOOKデータベースより]
第1章 はじめに
第2章 一様等方宇宙
第3章 密度ゆらぎの進化
第4章 密度ゆらぎの統計と観測量
第5章 大規模構造と非線形摂動論
第6章 統合摂動論の基礎
第7章 統合摂動論の応用
第8章 おわりに
宇宙の大規模構造を用いた宇宙論の研究を紹介。現代宇宙論の現状や、今研究されている未解決問題を概観。同時に宇宙論の研究に用いられる基礎的な物理の原理を説明し、摂動論的手法に基づいた理論的進展も解決する。
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宇宙とは何かというこの世の中でももっとも根源的な部類に属する問題に取り組む宇宙論の研究は現在目覚ましい発展を遂げているさなかにある。その原動力となっているのは宇宙観測の飛躍的な拡大である。これにより宇宙論は単なる思索の対象から定量的な実証科学へと変貌を遂げた。
宇宙の大規模構造は宇宙空間に広がる数億光年?数十億光年にもおよぶ大きな構造である。ビッグバンから始まる宇宙の歴史の中で大規模構造がどのように形成されてきたかを探ることはこの宇宙そのものの起源を探ることに直結している。宇宙の大規模構造を用いた宇宙論の研究は将来的にも最も期待される手法のひとつとされ大規模な観測計画が世界中で立案されている。
本書の目的は宇宙の大規模構造を用いた宇宙論の研究を解説することにある。最初に現代宇宙論の現状やいま研究されている未解決問題を概観し同時に宇宙論の研究に用いられる基礎的な物理の原理を解説する。そして宇宙の大規模構造の進化を記述するための理論的基礎を解説する。さらに大規模構造形成における理論的な最前線の紹介として摂動論的手法に基づいた最近の理論的進展を解説する。
前半の章では基礎的なレベルから始めて後半の章では多少高度な話題についても触れている。宇宙論の現状や研究の雰囲気をある程度詳しく概観するのにも適している。