[BOOKデータベースより]
現在では別々のジャンルと考えられている「滑稽本」「人情本」は、江戸時代、「中本」と呼ばれていた。書型が美濃半裁、すなわち中本である。「滑稽本」「人情本」を「中本」という視点から捉え直し、近代以降の理解とは異なった江戸時代の文学の姿を明らかにする。
第1章 中本(中本について;瀧亭鯉丈の『浮世床』)
第2章 滑稽本(『栗毛後駿足』から『花暦八笑人』へ―江戸周辺の膝栗毛物との関わり;『花暦八笑人』早印本 ほか)
第3章 人情本(総論)(人情本の型;写本『江戸紫』諸本考)
第4章 人情本の各論(板本)(春水初期人情本『貞烈竹の節談』考―畠山裁きを中心に;文政十三年涌泉堂美濃屋甚三郎板『明烏後正夢』 ほか)
第5章 人情本の各論(写本)(『珍説恋の早稲田』と『梛の二葉』―実録を底本とした人情本;写本『古実今物語』・『当世操車』考 ほか)
「中本」という枠組みから、はじめて見えてくる江戸文学の世界。「滑稽本」「人情本」を「中本」という視点から捉え直し、近代以降の理解とは異なった江戸時代の文学の姿を明らかにする。
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