- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 花宵道中
-
- 価格
- 693円(本体630円+税)
- 発行年月
- 2009年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101285719
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 砂子のなかより青き草清少納言と中宮定子
-
価格:660円(本体600円+税)
【2019年01月発売】
ユーザーレビュー (3件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
- HonyaClub.comアンケート
-
「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
吉原に生きた女性の儚い人生を描いた本。官能小説の賞をとっていますが、本当に切なく苦しい恋を描いています。江戸時代ではありますが、歴史的な背景はあまりないかもしれません。漫画化もされています。(カヲル/女性/30代)
- HonyaClub.comアンケート
-
「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
遊女・女郎として吉原で働きながら、男に恋し、宿命に失望し、病に倒れ散って行った哀れな女達の物語。文章は大変読みやすい言葉でありながら、その情景が美しい。官能小説の中に入れられているが、女郎哀史とも言うべき作品。「夢を見るのを許されるのは男だけ、女は男に夢を見させるだけ」というセリフが切なく心に染み込む。(90ac/男性/60代以上)
- sige
-
情景描写が美しく、いっそう哀れを誘う
浅田次郎の「天切り松・闇がたり〜第四話:白縫華魁」を思い出す。遊女・女郎として吉原で働きながら、男に恋し、宿命に失望し、病に倒れ散って行った哀れな女達の物語。
女の人権がほとんどない時代でしかも吉原という背景はこの文学賞の設定にぴったりだ。ある意味書きやすかったのではないか。しかし、“遊女の身の上は哀れであるほど良しとされる”というのも切ない話である。
遊郭の世界独特の言葉もたくさん出て遊郭に詳しくなる。文章は大変読みやすい言葉でありながら、その情景がとても美しい。露草の花の汁で染める“青花付け”や飴菓子の真っ赤な“金魚”などが鮮やかにイメージできるし、“友禅染特有の白い模様”や“銀簪の涼やかな金属音”もまるで目の前にあるかのように想像できる。
[BOOKデータベースより]
どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは―初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑…儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R‐18文学賞受賞作。