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- 海が見える家
-
- 価格
- 715円(本体650円+税)
- 発行年月
- 2017年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094064391
[BOOKデータベースより]
入社一ヶ月で会社を辞めた直後、田舎暮らしをしていた父の死を知らされた。電話は知らない男からだった。孤独死したのか。文哉が霊安室で対面した父は、なぜか記憶とはまるで違う風貌をしていた。家族に遺されたのは、丘の上にある、海が見える家。文哉は早々にその家を処分するため、遺品整理をはじめる。そして、疎遠にしていた父の足跡をたどると、意外な事実を突きつけられていくのだった。夏、豊かな自然が残る南房総の海辺の暮らしを通して、文哉はもう一度自分の人生を見つめる時間を過ごす。「幸せとは何か」を静かに問いかける、著者、新境地の感動作。
[日販商品データベースより]ワケあって、田舎暮らし、はじまる。
苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。働き始めて一ヶ月で辞職した。しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はいたのか。父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作!
【編集担当からのおすすめ情報】
千葉県は南房総、館山を舞台にした小説です。
解説は、丸善津田沼店の沢田史郎さんという千葉つながりです。
もちろん、作家・編集者とも千葉出身です。
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千葉の海は暗くて冷たい
舞台は千葉県、南房総。海にまつわる物語で、描写のひとつひとつがいかにも千葉に実在しそうな風景です。会社を辞めた直後に知らされた父の死。長いこと疎遠だった父が生前暮らしていた海の見える家での生活。とっつきにくいけれど懐に飛び込めば人情味豊かな千葉県人の描き方が、なんとも暗く冷たいけれど太陽との相性バッチリな千葉の海と似ています。ストーリーはあまり劇的な事件も無く、現実味豊かに淡々と進んでいくのだけれど、それでいてグイグイと先を読み進めたくなる展開です。ちょっと、ドラマ「ビーチボーイズ」を思い出させる雰囲気があります。もちろん、主人公の文哉のイメージは「ビーチボーイズ」みたいにカッコいいとは思わないけど。これだけ”千葉県愛”に満ちた作品なんだから、推薦文は森田健作千葉県知事にお願いしたい。
レビュアー:加藤永人 / リブロ / 男性 / 50代
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