- 雷電本紀
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- 価格
- 765円(本体695円+税)
- 発行年月
- 2005年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094033137
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
多くの相撲小説の中で、取組のリアリティについては文句なく一番だと思います。主人公である雷電爲右エ門の人となりにもグッときます。ちなみに同じ飯嶋和一に「汝ふたたび故郷へ帰れず」という小説がありますが、こちらのボクシングの描写も随一です。是非あわせて読んでみてください。http://www.honyaclub.com/shop/g/g11840358/
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Sandy
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震災後の今だからこそ読んでみたい1冊
天明3年の浅間山大噴火とそれに伴う大凶作は、当時の社会を大きく変え、後の開国へと繋がることとなりますが、この時代を扱った小説はあまり多く出ていないように感じていました。この作品は、信州の片田舎の百姓の家に生まれ類まれな肉体に恵まれた青年が、周りもそうであったように親や兄弟の面倒をみながら、浅間山大噴火に遭遇し、貧困と闘いながら一人の力士となって活躍していくまでの物語です。主人公の屈強な精神と対照的な優しい心が読後に爽快感を呼びます。震災を経験した今日の状況と対比して読むと興味深い内容です。
[BOOKデータベースより]
凶作、飢餓、貧困に悪政が追い打ちをかけた天明、寛政年間、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のように現れた。巨人のような体躯、野獣のような闘志で、生涯にわずか十敗。豪快に相手をなぎ倒すこの男の相撲に、抑圧され続けてきた民衆は快哉を叫び、生きることへの希望を見いだしていった。実在する伝説的相撲人・雷電の一生を、雄大な構想と綿密な時代考証をもとに、足かけ六年の歳月を費やして執筆。いずれも粒ぞろいの飯嶋和一の歴史小説だが、その嚆矢として作家の名を鮮やかに読む者の脳裏に刻み込んだ、感動の歴史大作である。
[日販商品データベースより]異常気象、凶作、飢餓、疫病の蔓延と、厄災ばかりがうち続いた江戸天明期、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のごとく現れた。巨人のような体躯と野獣のような闘志で豪快に相手を投げ倒していくこの男に、抑圧され続けてきた民衆は未来への希望の光を見た。実在の伝説的相撲取り「雷電」の一生を、緻密な時代考証を踏まえドラマチックに描いて、飯嶋和一の名を世に知らしめた大傑作歴史巨編の文庫化!