- 文豪と京の「庭」「桜」
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- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2015年01月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784087207699
[BOOKデータベースより]
「仙洞御所庭園」を“美しい老いた狂女”に喩えた三島、「糺の森」に子規を失った“心の寒さ”を覚えた漱石、「平安神宮」の紅枝垂れ桜に“エロスへの憧憬と拝跪”を秘めた谷崎…。日本の近代文学を彩る文豪たちは皆、京都の情景に魅せられ、自らの作品にそれを描いてきた。本書は、祇園の夜桜や竜安寺の石庭など、誰もが知る京都の新たな魅力を、数々の名作を手がかりに描き出す。また、京の「庭」「桜」という新たな視点から文豪を捉え直すことで、彼らの知られざる本質を明らかにした一冊である。
第1部 桜(平安神宮“『細雪』の紅枝垂”―谷崎潤一郎・川端康成;円山公園“祇園の夜桜”―丸谷才一・九鬼周造;常照皇寺“九重桜”―福永武彦・芝木好子)
第2部 庭1―社寺(下鴨神社“京に着ける夕”―夏目漱石・高浜虚子;青蓮院“楠の巨木”―永井荷風・芥川龍之介;竜安寺“石庭を読み解く”―志賀直哉・井上靖・立原正秋)
第3部 庭2―御所・離宮(紫宸殿南庭“京の一〇日間”―森鴎外;仙洞御所“「静寂」の庭”―三島由紀夫;修学院離宮“帝王の庭”―大佛次郎;桂離宮“美の意匠”―野上豊一郎・和辻哲郎・井上靖)
三島由紀夫、夏目漱石…。京の「庭」や「桜」から文豪を捉え直したとき、文豪の知られざる本質が見えてくる。祗園の夜桜や竜安寺の石庭などの京都の魅力を、名作を手がかりに描き出した1冊。
京の「庭」や「桜」から文豪を捉え直したとき、文豪の知られざる本質が見えてくる!祗園の夜桜や竜安寺の石庭などの京都の魅力を、名作を手がかりに描き出した一冊。