この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ミステリと言う勿れ
-
価格:825円(本体750円+税)
【2023年09月発売】
- 王への手紙 上
-
価格:1,012円(本体920円+税)
【2005年11月発売】
- 椋鳩十の小鳥物語
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【1996年02月発売】
- ふたごの兄弟の物語 上
-
価格:836円(本体760円+税)
【2008年12月発売】
- ジーンズの少年十字軍 上
-
価格:792円(本体720円+税)
【2007年11月発売】
[BOOKデータベースより]
正月にはお正月様をお迎えし、十五夜には満月に拍手を打つ。神を畏れ仏を敬う心にみちていた時代の、豊かな四季の暮らし。明治・大正・昭和を、実母を知らずに、けなげに生きた少女の成長物語。
実の母は家に戻らなかった
[日販商品データベースより]継っ子は養女に出された
筑波尋常小学校にあがった
柿若葉のころ、村は忙しくなる
秋が深まり、コウシン様の夜がくる
お正月様を迎える
冬、街道をやってくる者たち
雛の節句の哀しい思い出
懐かしい人びと
修学旅行のあとには受験勉強が待っていた〔ほか〕
ここにいま、新しい「遠野物語」の誕生
命たからかに生きた少女の100年の時代の記憶。
正月にはお正月様をお迎えし、十五夜には満月に拍手(かしわで)を打つ。神を畏れ仏を敬う心にみちていた時代の、豊かな四季の暮らし。明治・大正・昭和を、実母を知らずに、けなげに生きた少女の成長物語。
これは、1人の女の子、寺崎テイの物語である。明治42年、栃木県足利の小さな村に生まれ、平成21年に100歳になった。テイは、米寿をすぎたころから、心の奥の重石がとれたかのように、幼いときの思い出を語りはじめた。生後すぐに実母と引き離されたこと、養女に出されたときの哀しさ、母恋いの想い……。と同時に、その回想の中には、高松村の四季おりおりの暮らしが、色鮮やかに立ち現れてきた。桑の芽吹きの色、空っ風のうなり、ヨシキリの鳴き声、村人の会話……。いま私は、母テイの“口寄せの女”となって、100年前に生まれた女の子が、何を感じ、何を学び、いかに生きていったかという物語を綴っていこうと思う。――著者