[BOOKデータベースより]
ふゆ、しはつでんしゃがうごきだすころ。やすおじさんは、よがあけるまえから、はたらきはじめます。りんごばたけのつちはこおっていて、きのえだはとてもかたい。おいしいりんごをつくるためあづみのののうかのいちねんがはじまります。
[日販商品データベースより]本書は、りんご農家の1年を、美しい安曇野の自然とともに見せていく絵本です。季節の移ろい、そして暁の静けさや広大な星空のもと、作り手によってりんごがどのように育てられていくかが見事に描かれています。
全編が伯父から甥への手紙の形をとり、子どもにやさしく語りかける文体となっています。農作業のなかで感じる哀歓、自然の美しさと怖しさを、みずみずしい感性で描き上げる本作は、年少の読者から大人まで広くとらえる魅力をもっています。嵐を乗りこえて実った真っ赤なりんごの愛おしさ、収穫の歓びを追体験できるはずです。
巻末には、それぞれの場面の農作業の解説もあり、日常の食卓にのるりんごが、いかに多くの愛情を注がれて作られているかを実感させてくれます。また本作は、困難を極めると言われる、りんごの低農薬栽培に取り組む中武氏によって描かれているだけに、どんなに手間がかかっても、食の安全を担うものとしての誇りがにじみ出ています。美しさとおもしろさに加え、食育、環境教育にも最適の内容となっていると考えます。
<あらすじ>
冬――始発電車の動き出すころ。やすおじさんは、まだまっくらな中、働き始めます。りんご畑の土は凍っていて、木の枝も固い。パチンパチンと剪定する手が痛みます。
緑が芽吹き、りんごの白い花が咲くと安曇野にも春がやってきたと実感します。けれど、こわいのは遅霜。籾殻を焚いて、りんごの木々を暖めてやります。
夏は、農薬をほとんどつかわないので、毎日が草との戦い。草の生命力はほんとうに凄い。仕事がおわり、ふと見上げると空いっぱいに広がる天の川。
そして、秋。りんごが丸々とふとってくるのを見るのは、楽しい。けれど、怖ろしいのは台風。明日、直撃の予報がでています。でも、何もできないのです。被害が出ないことを祈りながら……。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ふたごのまるまるちゃん
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2012年02月発売】
- 恐竜トリケラトプスとティラノクイーン
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2021年06月発売】
- 恐竜トリケラトプスとかいぶつきょうりゅう
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2023年06月発売】
- ベニーのみずたまぼうし
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2023年09月発売】
- モノレールの たび
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2017年09月発売】
りんご畑の12か月を描いた作品。
やすおじさんはおいっこのだいちゃんへ、畑の様子をお手紙で教えてくれます。
私たちがおいしく食べているりんご。
そのりんごができるまでに、それだけたくさんの手間がかかっているか、どれだけ農家の人たちが努力しているのか、よく知ることができます。
大人の私でさえ知らなかった、様々な工夫の紹介ももりだくさんです。
絵を描かれている中武さんは、りんご農家のお手伝いをしながら絵描きの活動をしていらっしゃるとのこと。
安曇野の景色の壮大さ、四季の移り変わりの美しさがとてもよく伝わってきます。
そしてりんご農家の苦労を描いている場面は、臨場感にあふれています。
いっぱい感動してしまったのですが、やっぱりりんごがたくさん実った絵が一番心を引きました。
本当に美味しそう!手に取りたくなります。(こりえ♪さん 40代・神奈川県 女の子6歳)
【情報提供・絵本ナビ】