[BOOKデータベースより]
ある村に、「牛女」と呼ばれる女が、男の子と二人で暮らしていました。あまりに背が高い大女なもので、いつも首を垂れて歩きました。力も、ほかの人の幾倍もあって、石運びなどの力仕事をしていましたが、性質はいたってやさしく、涙もろかったので、そう呼ばれたのです。女は耳が聞こえず、口がきけませんでした。そのうえ、男の子には父親がありませんでしたので、男の子のことをいっそう不憫がり、大変にかわいがって育てました。もし自分が死んだなら、何かに化けてでもでてきて、子供の行く末を見守りたいと思っていました。そして、実際、女は、病気になって死んだあと、冬山に雪形となって現れたのです。
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耳が聞こえなくて、口が聞けなくて、人一倍の大女。
なんと哀しい設定でしょうか。
気がやさしいから村人には嫌われていないことが救いです。
そんな牛女が、我が子にかける愛情は並大抵のものではなかったはずです。
心ならずも病で息をひきとった牛女は、さまざまに姿を変えて我が子を見守るのです。
小川未明の切々とした物語と高野玲子さんのぼくとつとした絵が、情感溢れる絵本にしています。(ヒラP21さん 50代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】