- 月夜のみみずく
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偕成社
ジェーン・ヨーレン 工藤直子 ジョン・ショーエンヘール- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 1989年03月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784033283005
[BOOKデータベースより]
父親とみみずく探しに出かけるのを心待ちにしていた少女の心の動きが詩情ゆたかに語られる。月夜の雪の森で、わしみみずくに会った少女は、大自然との交歓を味わう。1988年度コルデコット賞受賞。
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冬の夜更け、女の子と父さんは、みみずく探しに出かけます。降り積もった雪を踏みしめながら、女の子は父さんについていきます。「ほうーほう ほ・ほ・ほ ほーう」と、父さんは、わしみみずくの歌声でよびかけます。あえたりあえなかったり――それがみみずく。みみずくに会いたいなら静かにしてなきゃ。兄さんたちに教わったことををしっかり守りながら、女の子は寒さを我慢して父さんについてゆきます。「ほうーほう ほ・ほ・ほ ほーう」ついにみみずくの返事が聞こえ、しばらくして二人の前にみみずくが姿をあらわします。一面の雪で、息を呑む景色。ダイナミックな構図の絵がひたすら美しい絵本です。父さんと一緒にみみずくに会いにでかけるこの夜を、ずっとずっと待っていた、そんな女の子の気持ちがよく伝わってきます。寒くて大変なんだけれども、ちょっと背伸びして、みみずく探しのルールを心の中で繰り返す、そのわくわくした気持ち。そしてとうとうみみずくが現れ――じっと見つめあうその瞬間の胸の高鳴り。クライマックスでページいっぱいに描かれるみみずくの姿は、どこか神聖な雰囲気が漂います。大自然への敬いが感じられ、読んだ後スーッと気持ちが澄んでくる、そんな作品です1988年度コルデコット賞受賞の名作です。
(絵本ナビ事務局長 金柿秀幸)
読み聞かせボランティア養成講座があり、そこで読んでいただいた本です。
女の子がお父さんと一緒に雪の森の中に行き、みみずくを見るお話です。
そう書いてしまうと身も蓋もない感じですが、文章が詩で、雪の清浄さ、雪の森の静謐さが感じられます。
まるで、女の子と自分が同化したかのように、雪道のぴーんと張りつめた寒さや初めての感動やわくわく感がありました。
機会があれば、大人の方も読んでもらう機会をもたれるといいなと思った本です。
小学校の教科書に採用されていることもあるらしく、主人公の女の子は低学年ぐらいだと思いますが、この本の情感がわかるのは、高学年または大人かなと思います。
講師の先生は、6年生の教室で読まれたとか、お父さんが「ほーほー」とみみずくの鳴き声で呼びかけるところで、絵本なんてという顔をしていた子どもたちも、そっぽを向かずに絵本に集中しだしたのだとか。
時期的に冬の時期がぴったりです。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子7歳)
【情報提供・絵本ナビ】