- あかいありとくろいあり
-
- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 1982年08月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784032060508
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【2007年11月発売】
1973年発売以来読みつがれている、かこさとしさんのお話絵本。赤ありのきょうだい、ぺっちゃんとなっちゃんのお話です。ある日、お兄ちゃんのぺっちゃんは、赤あり小学校から、1年生の妹のなっちゃんと一緒に帰るのがいやで、さっさと一人で帰ってしまいます。帰り道の途中で大きなキャラメルを見つけたぺっちゃんは大喜び。なっちゃんがこないうちにと夢中でなめていると、3びきの大きな黒ありに取り囲まれて……つかまってしまいました!一方、まっすぐ家へ帰ったなっちゃんは、お兄ちゃんが帰ってこないことを知ります。近所のおじいさんおばあさんをはじめ、赤ありのみんなで手分けをして、ぺっちゃんを探してくれることになりました。途中、大きなビスケットを見つけたみんなが持って帰ろうとすると、またもや黒ありギャングに横どりされ……さあ、どうなる!?“子どもたちがくぎづけになることまちがいなし!”と太鼓判をおしたくなるのは、巨大なキャラメルとビスケットの場面です。ありの目から見た大きさがリアルで、おいしそう!ちっちゃな赤ありが大勢で「わっしょい わっしょい」とビスケットを運ぶ一体感は、黒ありをこらしめる爽快な場面とともに、お話を気持ちよく盛り上げてくれます。かつて子ども会の活動で、目の前の子どもたちのために紙芝居をつくっては披露していた、かこさとしさん。代表作のひとつ『どろうぼうがっこう』と同じように、この赤ありのきょうだいのお話も、子ども会の活動のなかで生まれたそうです。当時、黒ありギャングがお酒を飲んで酔っぱらって歌う場面が大人気だったとか。♪すちゃらか ちゃん ちゃん すちゃらか ちゃん♪パパが調子良く読み聞かせしたら、子どもたちが大喜びしてくれるかもしれませんよ。さて、待望の続編『あかいありのぼうけんえんそく』が2014年に出版されました。『あかいありとくろいあり』がスミレやツクシの生えた野の道を歩く春の本であるのに対して、続編は秋の遠足が舞台です。ぜひ2冊一緒にお楽しみくださいね。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
学校帰りにキャラメルを見つけた赤いアリのお兄さんが誘拐された。
妹は家族や近所の人などに助けを求め、みんなで兄を救出する。
1973年刊行。巻末の筆者の言葉によると、20年前の川崎セツルメントの子ども会の時、子どもたちがありを見ながら自由にありのセリフを言って遊んでいた様子を見て、アリの物語を書くことにしたという。
1950年代に生まれた物語。昭和の下町の人々の暮らしぶりが連想できるような、雰囲気がある。
小学生の兄と妹の微妙な距離感が実に生き生きと、うまくかかれていて驚く。私が小さいころ、実際にこんな風な感じで、大きい子どもと小さい子どもがなかなかハードな学校生活をしていた。
子どもが居なくなった時の、まわりの大人たちの対応も、昔に見た経験があり、それと一緒。近所中で大騒ぎになって、どこの家の人もみんなその辺を探し回ってくれていた。
(今はどうなのだろうか?)
日常生活を、アリの世界に置き換えて表現した、割と生々しい物語だと思う。物語の山場はさすがに創作ならではのダイナミックな展開になっているけど、細部にこだわりの仕事を見せてくれるのが作者らしいと思った。
改善懲悪のハッピーエンドのお話なので、安心して最後まで読めます。(渡”邉恵’里’さん 40代・東京都 )
【情報提供・絵本ナビ】