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[BOOKデータベースより]
地理的要素から政治を考えるのが古典的な地政学のアプローチだ。だが、21世紀を“先読み”するにはそれだけでは足りない。歴史、宗教、民族、思想、ネット空間に広がるあらゆる情報からいくつものシナリオを用意しなくてはならない。ロシア、中国、EUの次なる一手は何か。新たなる覇権国家はどこか?教養の一体理解で手に入れる最強の戦略的思考!
第1章 私と地政学の出会い
第2章 ロシアと中東をめぐる勢力図
第3章 「パナマ文書」と地政学
第4章 ネット空間と地政学
第5章 国家統合と地政学―沖縄編
第6章 国家統合と地政学―EU編
第7章 中国の海洋進出が止まる日
テロ、難民、覇権国家…。現在進行する出来事の内在的論理をつかんだ者が、21世紀の世界を制する。地理と歴史と文学の一体理解で手に入れる最強の戦略的思考。インテリジェンスで読む「新・世界地図」。
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- 習慣新書
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複雑怪奇なロシア及びアラブ周辺の理解に役立つ
地政学とは地理的な環境が政治的、軍事的、経済的な側面で国家や民族に与える影響を、イデオロギーを排して冷静に分析しようとする学問である。
本書は、地政学に基づいて2016年現在の国際情勢を読み解いた書物だ。
日本では、イデオロギーで世の中を捉えようとする前世紀の遺物がまだまだ幅を利かせているが、ソ連崩壊後は地政学で世界を捉えるのが潮流のようである。そして、皮肉なことに世界のリーダーの中で最も地政学に通じているのは、かつて世界にイデオロギーを振り撒いたロシアのプーチンのようである。
さすがに鈴木宗雄氏の懐刀といわれた元外交官だけあって、佐藤氏は複雑怪奇な国際情勢を分かりやすく説明してくれる。IS(イスラム・ステイト)の登場によりイスラム教にシーア派とスンニ派があることを思い出した人は多いと思うが、何ゆえイランにシーア派が多いのかを説明できる人はそうはいない。このような疑問が本書を読めば氷解する。
その他、「タックスヘイブン」の起源として、@ローマ教皇領、Aハンザ同盟、Bイギリスの船舶・船員供給組織(シンク・ポーツ)など諸説がある事など、かなり深い知識が詰まっている。
複雑化する国際情勢の中でますます重視される地政学。戦略的思考を養う上で欠かせないのが、歴史理解を加えた地理の読み方だ。本書は地政学の入門書として、基本となる考え方とアプローチを情報のプロが伝授。ビジネスシーンにも役立つ!