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恋愛・金銭・デモクラシー 岩波セミナーブックス S3
岩波書店 松沢和宏
凡庸な夫への失望と道ならぬ恋の煌めき。襲いかかる策謀と絶望のうちの自死。ギュスターヴ・フローベール(一八二一‐八〇年)の労作『ボヴァリー夫人』(一八五七年)は、新しい時代における個人生活の悲喜劇を冷徹な筆致で描いた「近代写実主義の傑作」と評されてきた。だが、残された厖大な草稿は、はてしなき「書く」営みの渦中で作家が言葉に定着させようとしたものの正体を記録している。民主主義と資本主義に司られた近代国家と、そこに生きる人々の「世論」が形成する磁場。『ボヴァリー夫人』が描く人物の彷徨は、個人をはるかに超えたその磁場に今も生きるわれわれ自身の姿にほかならない―幾多の草稿と取り組んできた生成研究の第一人者による精緻にして斬新な「読む」営みのただなかに、未知の作品像が立ち上がる。
第1章 『ボヴァリー夫人』の誕生第2章 恋愛の政治学―「自由」と「平等」をめぐる民主主義的情念第3章 ベルトーの挿話―結婚・世論・金銭第4章 エロイーズの死からルルーの策謀へ第5章 オメとは何者か―名誉欲の行方と「世論」の支配第6章 イロニーの力
「近代写実主義の傑作」と評されるフローベールの「ボヴァリー夫人」。その「名作」神話を形作る既成概念が鮮やかに解体され、誰も見たことのない未知の作品像が目の前に浮かび上がる。気鋭の著者と歩む刺激的体験。
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[BOOKデータベースより]
凡庸な夫への失望と道ならぬ恋の煌めき。襲いかかる策謀と絶望のうちの自死。ギュスターヴ・フローベール(一八二一‐八〇年)の労作『ボヴァリー夫人』(一八五七年)は、新しい時代における個人生活の悲喜劇を冷徹な筆致で描いた「近代写実主義の傑作」と評されてきた。だが、残された厖大な草稿は、はてしなき「書く」営みの渦中で作家が言葉に定着させようとしたものの正体を記録している。民主主義と資本主義に司られた近代国家と、そこに生きる人々の「世論」が形成する磁場。『ボヴァリー夫人』が描く人物の彷徨は、個人をはるかに超えたその磁場に今も生きるわれわれ自身の姿にほかならない―幾多の草稿と取り組んできた生成研究の第一人者による精緻にして斬新な「読む」営みのただなかに、未知の作品像が立ち上がる。
第1章 『ボヴァリー夫人』の誕生
[日販商品データベースより]第2章 恋愛の政治学―「自由」と「平等」をめぐる民主主義的情念
第3章 ベルトーの挿話―結婚・世論・金銭
第4章 エロイーズの死からルルーの策謀へ
第5章 オメとは何者か―名誉欲の行方と「世論」の支配
第6章 イロニーの力
「近代写実主義の傑作」と評されるフローベールの「ボヴァリー夫人」。その「名作」神話を形作る既成概念が鮮やかに解体され、誰も見たことのない未知の作品像が目の前に浮かび上がる。気鋭の著者と歩む刺激的体験。