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- きいろいのはちょうちょ
-
- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 1983年03月
- 判型
- A5変
- ISBN
- 9784033380100
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「きいろいのは ちょうちょ」だって、そうでしょ。どんなところにいたって、目に飛び込んでくる黄色くてフワフワしているものと言えば。ほら、ここにもきいろいの!「…あれ、ちょうちょじゃない」男の子が思いっきり振りおろした網の中から出てきたのは、黄色いお花。でもでも、やっぱり「きいろいのはちょうちょ」のはず。今度こそ!「あれれ?」きいろいのはちょうちょ、どうしたってちょうちょ…のはずなのに!?ちょうちょを捕まえようと、網を持って追いかける男の子が主人公のこのお話。絵本の中に登場するのは、きいろくてフワフワして羽がふたつあって。読者だって思うのです。「あ、ちょうちょ見つけた!」ところが、ページをめくってみると…そこにいたはずのちょうちょが違うものに変わってる!きいろいけれど、ちょうちょじゃない。おかしいな、確かにいたと思ったのに…。この繰り返しで進んでいくのですが、最大の魅力は「穴あきしかけ」になっているというところ。ちょうちょだと思っていたものは、じつは穴になっていて、めくれば全然違うものに変身している! 同じ色なのに、こんなものに!? 同じ形なのに、こんな見せ方があったか! パズル的な要素もあって、バツグンに楽しめるめくりしかけ絵本。「ちょうちょだと思っているそれは、本当にちょうちょなのかな?」絵本の中から、作者・五味太郎さんのいたずらっぽい声が聞こえてくるようですね。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
主人公の男の子は、”きいろい=ちょうちょ”と思い込んでいる可愛い子です。
”きいろい=ちょうちょ”のつもりで色んなきいろい物の、確保にチャレンジしますが、どれもちょうちょじゃありません。
”きいろい=ちょうちょ”が思い違いだと、現実を知り、最後は諦めますが、そこには・・・・きいろいちょうちょ・・・。
4歳児(娘)ぐらいになると、”きいろい=ちょうちょ”の概念がないのか、最初は不思議そうに見ていましたが。
2回目以降は、黄色の物が世間にはたくさんあって、それがちょうちょに見えたり、見えなかったりがとてもおもしろい事だと感じたのか、とても気に入って、「ちがうよねぇー」っと笑いながら読んでいました。
想像力が豊かになりそうな、五味太郎さんの素敵な絵本です。(ラテ子さん 20代・岐阜県 女の子4歳、女の子2歳)
【情報提供・絵本ナビ】