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[BOOKデータベースより]
東南アジアの息吹とポピュラーカルチャー研究から東南アジアの日常にせまる。映画、音楽、ファッション、社会現象が描きだす東南アジアの実像。時代とともに変化する、技術、メディア、情報、流通、そして伝播。新進気鋭の若手からベテランまで、多様な執筆陣による意欲的ポピュラーカルチャー論集。
東南アジアのポピュラーカルチャー―アイデンティティ・国家・グローバル化
[日販商品データベースより]第1部 せめぎあう価値観の中で(タイ映画・テレビドラマ・CM・MVにみる報恩の規範―美徳か抑圧か、「親孝行」という名のもとに;シンガポールにおける政府対映画製作者間の「現実主義的相互依存/対立関係」;農村のポピュラー文化―グローバル化と伝統文化保存・復興運動のはざま;国民映画から遠く離れて―越僑監督ヴィクター・ヴーのフィルムにおける、ベトナム映画の脱却と継承)
第2部 メディアに描かれる自画像(フィリピン・インディペンデント映画の黄金時代―映画を通した自画像の再構築;インドネシア映画に描かれた宗教と結婚をめぐる葛藤;フィリピンのゲイ・コメディ映画に投影された家族のかたち―ウェン・デラマス監督の『美女と親友』を中心に;スンダ音楽の「モダン」の始まり―ラジオと伝統音楽)
第3部 近代化・グローバル化社会における文化実践(メディアから生まれるポピュラー音楽―ミャンマーの流行歌謡とレコード産業;インドネシア・インディーズ音楽の夜明けと成熟;人形は航空券を買うことができるか?―タイのルークテープ人形にみるブームの生成と収束;越境するモーラム歌謡の現状―魅せる、聴かせる、繋がる;「ラヤール・タンチャップ」の現在―変容するインドネシア野外映画上映の「場」)
本書は、東南アジアの人々が文化に関わる多様な価値観とどのように向き合っているのか、そうした文化の中で自らをどのように位置づけていくのか、という問題を人類学・地域研究の立場から考察した論文集。17名の執筆者はそれぞれの専門分野の立場からフィールドへ長年にわたって通い続けてきた。その経験を通じて知り得た東南アジアのポピュラーカルチャーを取り巻く現状について書かれている。東南アジア各国はこの数十年で大きく変貌している。インターネットの普及やSNSの広がり、新たな社会で生まれ育った新世代アーティストの活躍など、文化の消費と文化の価値の変化も著しい。こうした現状を把握するために、現在の状況についてのみではなく、その発展の系譜など歴史的変遷についても考察されている。論文集だが、写真やコラムも多く、誰にでも読みやすいように書かれている。東南アジアに関心がある人ならば気軽に興味深く読める。現地を訪れてみたいと考えている人や東南アジアの言語や文化について学んでみたいと考えている人にとっても、貴重な情報源ともなるはずだ。