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- V字回復の経営
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2年で会社を変えられますか
日経ビジネス人文庫 342
日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
三枝匡- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2006年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784532193423
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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- 紺碧の空
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純粋に面白いビジネス書
これは文句なしに面白い。
実際に起こったことをベースに出来事を抽象化してさらにそれを(物語として)具体化しているので比較的内容が普遍的だと思われるうえに読み物として面白い。
たとえば歴史小説や自伝・評伝などを読む場合、対象が具体的過ぎてたとえばその人の個性や特性に左右される出来事・事例が多くて参考にならない場合がある(あるいは自分で抽象化・普遍化しながら理解しなければならない)。逆に、純粋なビジネス書では理論が先行し、現実に即した(なおかつ容易な)理解が出来ない場合も多い。
他方、本書は著者が一定の価値観の元に”編集”してくれているので普遍的な内容になっているのだろう。
何かの書評に「読み返すたびに発見がある」と書いてあったが、この本は確かに読み返したくなる本だ。
- せみまる
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色褪せない好著
著者はボストン・コンサルティンググループ出身のコンサルタントで、いわゆるターン・アラウンド・マネージャーだった人物。文庫版のあとがきを読むと、現在はあのミスミ・グループの会長を務めています。コンサルタントは会社経営なんてできないだろう、という一般的な通念では括りきれない人物のようです。
冒頭では、著者の手がけられた企業・事業再建の経験のうち五社を題材にしていると記述されていますが、同じく文庫版のあとがきには、実は中心となるストーリーのほとんどが一社のものであることも記されている。それについては検索すると容易に判明しますのでご興味のある向きはどうぞ。
さて肝心の内容ですが、一言で言うとおもしろい。基本的にはフィクション仕立てで書かれていて、その企業と登場人物の状況や言葉の端々に仄見える危機的予兆についての著者のコメントが辛辣ながらも的確です。
細かいところでは、その再生手法にいち労働者としては反感を感じざるをえない部分もあります。ただ、そこには何が本当に大切なのか、という価値観の問題もあるわけで、個々人で感じ方も違うでしょう。 単行本刊行は2001年ですが、ビジネス書にありがちな時間の経過による色褪せを感じさせない、人間洞察に優れた好著です。
[BOOKデータベースより]
「2年で黒字化できなければ、退任します」―。戦略的なアプローチと覚悟(高い志)を武器に不振事業再建に取り組む黒岩莞太は、社内の甘えを断ち切り、業績を回復させることができるか。実際に行われた組織変革を題材に、迫真のストーリーで企業再生のカギを説いたベストセラー。
プロローグ 不振事業をいかに蘇らせるか
[日販商品データベースより]第1章 見せかけの再建
第2章 組織の中で何が起きているか
第3章 改革の糸口となるコンセプトを探す
第4章 組織全体を貫くストーリーをどう組み立てるか
第5章 熱き心で皆を巻き込む
第6章 愚直かつ執拗に実行する
エピローグ 事業変革の成功要因
2年で黒字化できなければ、退任します」――。自ら退路を断つことで社員の甘えを殺し、皆を巻き込む「戦略」で一気呵成に勝ち戦へ転じる。「V字回復」という言葉を流行らせたベストセラーをいよいよ文庫化。