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- 新撰小倉百人一首
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- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2016年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062903271
[BOOKデータベースより]
「沖の石の讃岐以外は悉皆非代表歌、式子と定家とあと二、三人を除けば、他は一切凡作―」定家の百人一首が「凡作」揃いだとの批判は多い。だがあえて定家と同じ人選で、まったく別の「百人一首」を編んだ強者はいない。本書は前衛歌人・豪腕アンソロジストが放つ、定家への挑戦状である。どちらが秀歌か。読者ひとりひとりの判断を待つ。
朝倉や木の丸殿にわがをればなのりをしつつ行くはたが子ぞ―天智天皇
北山にたなびく雲の青雲の星離りゆき月を離りて―持統天皇
もののふの八十氏河の網代木にいさよふ波の行く方知らずも―柿本人麿
春の野に菫採みにと來しわれぞ野をなつかしみ一夜ねにける―山邊赤人
あひ見ねば戀ひこそまされ水無瀬川何に深めて思ひそめけむ―猿丸大夫
うらうらに照れる春日に雲雀あがりこころ悲しも獨し念へば―中納言家持
あまのはらふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも―安倍仲麿
樹の間より見ゆるは谷の螢かもいさりにあまの海へゆくかも―喜撰法師
はかなしやわが身のはてよ淺緑野邊にたなびく霞と思へば―小野小町
世の中はとてもかくても同じこと宮も藁屋もはてしなければ―蝉丸〔ほか〕
「沖の石の讃岐以外は悉皆非代表歌、式子と定家とあと二、三人を除けば、他は一切凡作――」。定家の百人一首が「凡作」揃いだとの批判は多い。だがあえて定家と同じ人選で、まったく別の「百人一首」を編んだ強者はいない。本書は前衛歌人・豪腕アンソロジストが放つ、定家への挑戦状である。どちらが秀歌か。読者ひとりひとりの判断を待つ。
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