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[BOOKデータベースより]
弘化二年(1845)八月十日、薩摩藩領種子島から、大坂の講釈師瑞龍、竹蔵、小重太、そして幸吉の四人の流人が島抜けを敢行した。厳しい飢えと渇きに悩まされながら、粗末な丸木舟での漂流の果てに彼らがたどりついた先は、中国だった。四人は、破船した漂流民と身分を偽り、長崎に送り返される。苦難の果て、島抜けは見事に成功したかに思われたが…。講釈師瑞龍の運命の変転を描く表題中篇をはじめ、「欠けた椀」「梅の刺青」の三篇を収録。
[日販商品データベースより]丸木舟で漂流すること15日、流刑の地・種子島を島抜けした講釈師瑞竜ら4人を待ち受けていた運命は。表題中編などを収録する、著者久々の歴史小説集。