- 約束の地 下
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- 価格
- 796円(本体724円+税)
- 発行年月
- 2011年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784334763343
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ユーザーレビュー (3件、平均スコア:5)
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北区の太
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熊もの?
第27回日本冒険小説協会大賞、第12回大藪春彦賞ダブル受賞作という評判に惹かれて読んだが、評判にたがわぬ傑作。文庫本では上下巻全800頁超の大作であるが、途中飽きさせることなく一気に読ませる。主人公の対極(決して敵ではない)に位置付けられる山の獣。本州であれば、これはツキノワグマが定番であるが、本書ではそれにもう1枚、謎の獣が絡んで来て、序盤はそれで読ませる。主人公が属する組織のメンバーも皆、個性的で物語りに奥行きを与えている。そして後半は2つ(実際にはもう少し多いのだが)の殺人事件をめぐる謎解きと、謎を解き明かそうとする2人の子供の勇気で読ませる。この作品を通じて根底に流れているには、作者の自然に対する畏敬の念。人間は思いあがってはいけない。いつか自然から手痛いしっぺ返しを食うことになる。最後の主人公の転身を決心する場面はグッとくること必至。作者の自然、そしてそこに住む動植物への愛が詰まった一冊。読んで損なしのお薦め。
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fuka
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猟師の生き様に涙
私にとって思いで深い土地が舞台。物語の構成がすばらしく、上下刊とも一気読みしました。
終盤の猟師の生き様には思わず目頭が熱くなります。
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fuka
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上下刊一気読みしました。
終盤に行くにつれて、グイグイ引きこまれます。
年老いた猟師の生き様にぐっときました。
[BOOKデータベースより]
野生獣たちは、躰の中から蝕まれていた。見えなくなる目、口から毛穴から噴き出す血…。山に投棄された大量の廃棄物によって汚染された水、そこから生まれた新種の寄生虫が、彼らの体内を喰い荒らしていたのだ。山の怒りを体現した野獣が、悪鬼のように荒れ狂う―。彼らに死を突きつける資格が人間にあるのか?人と自然の真の共生を問う著者渾身の傑作。第27回日本冒険小説協会大賞、第12回大藪春彦賞ダブル受賞作。