- 草枕
-
- 価格
- 524円(本体476円+税)
- 発行年月
- 2011年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094086270
[BOOKデータベースより]
―山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい―。俗世から離れようと旅をする画家は、山中の温泉宿で那美という美しい女に出会う。シリーズ百万部超のベストセラー『神様のカルテ』に大きな影響を与えた名作中の名作を、新版としてフルリニューアル。分かりやすい新注釈付き、文字が大きくて読みやすい新しい『草枕』の誕生。
[日販商品データベースより]本書が『神様のカルテ』を生んだ―夏川草介
“この小説が、(シリーズ100万部のベストセラー)『神様のカルテ』を生んだ。
――夏川草介
山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。
俗世から離れようと、旅をする画工は、山中の温泉宿に滞在し、那美という女に出会う。出戻りである那美は美しいが、少しエキセントリックなところもある。
画工は、那美に「自分の画を描いてください」と頼まれるが、なかなか気持ちが進まない。那美の従兄弟である久一が満州戦線に徴集されることになり、画工は彼女とともに駅へ見送りに行く。その際の一瞬に見入った画工は、彼女を画にすることができるよう思い始める。
言葉そのものの魅力に満ち溢れた、漱石文学の最高峰!
【編集担当からのおすすめ情報】
『神様のカルテ』に大きな影響を与えた名作中の名作です!
特別解説は夏川草介氏(『神様のカルテ』著者)が担当。
(「解説にかえて―『草枕』から漱石の世界へ―)収録!
カバーイラストは、『神様のカルテ』と同じく、
人気イラストレーターのカスヤナガト氏が担当!
分かりやすい新注釈付きでおくる、
読みやすくて親しみやすい、新しい『草枕』の誕生です。
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ユーザーレビュー (4件、平均スコア:5)
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HonyaClub.comアンケート
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「近現代史<明治・大正>」レビューコメント
その時代の「知識人」の苦悩がよく表れているとともに、現代の私たちには明治の香りも味わえる作品です(JIN/男性/50代)
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HonyaClub.comアンケート
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「近現代史<明治・大正>」レビューコメント
夏目漱石の名作です(tk/女性/40代)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
『坊っちゃん』『吾輩は猫である』『こころ』などをまだ幼いうちに読んで、読んだつもりになっていた漱石を、四十代を越えてから何度も読み返している。その中で出遭った『草枕』は、『猫』の次に書かれた初期の作品だが、若い画工が想い、悩む問題の数々は現在まで棚上げされ誰も解きほぐすことなく、そのまま僕の問題でもある。ジョン・エヴァレット・ミレイの描いた『オフィーリア』の水面に浮かぶ美女のイメージが、語り手の若い画工にトラウマのようにつきまとう。自分が日本でオフィーリアを描くとしたら、どのような顔を描けばよいのか。現れては消える謎の女・那美とともに、画工の胸に成就した「絵」とは果たしてどんな絵なのか?絵描きの僕には、特別の謎掛け。
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「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
グレン・グールドが亡くなった時、ベッドサイドのテーブルには漱石の「草枕」が唯一残されていた。もし、無人島で1人取り残されたら、二人に想いを馳せて何とか生きて行けそうだから。(joao/男性/50代)