- 怖い絵 泣く女篇
-
- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2011年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784043940028
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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寅吉
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絵画鑑賞を10倍楽しむ!
世界的名画22点にまつわる怖い物語。
怖さの種類は様々で、絵の主題そのもの、背景、モデルの生涯、画家の苦悩・・・
美術愛好家というわけではない私でも知っている絵もいくつか取り上げられており、それまでただ「キレイな絵」くらいの感想しか持っていなかった絵に、こんな見方があったなんて!と、感激しきり。
今までの自分の美術鑑賞って、ぼーっとしたものだったんだなぁ、もったいないことしてたなぁと少々悔しくなりました。
表紙にもなっている「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は、イギリス初の女性君主にして、わずか9日間で退位、16歳で処刑されたジェーン・グレイを描いた歴史画。
解説なしでも十分コワいようですが、彼女がなぜ即位し、退位させられたか、当時の処刑事情(一発でスパッと首を落とせず、長引くこともあったとか・・・)を読むと怖さ十倍です。
個人的にはホガースの「精神病棟にて」が一番怖かった。
18世紀ロンドンでは、精神病と認定されると悪名高い精神病院に放り込まれ、人間扱いされずに動物のように扱われたとのこと。
しかもそれを一般の人が入場料を払い、「娯楽」として鑑賞することが一般的だったらしい。
画家としては精神病院のおぞましさ、患者たちの醜悪な様子を描いたつもりかもしれないが、バックの着飾った貴婦人(=客)の神経の方がよっぽど恐ろしい。
それ以上に、そんなシーンを芸術として描こうとしてしまう画家の発想が私には怖い。
とにかく知的好奇心が刺激されまくりの1冊です。
美術館巡りの前に是非どうぞ。
[BOOKデータベースより]
散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」―彼女を死に追いやった陰謀とは?フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」―世界の美術市場を震撼させた事件とは?近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」―スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は?憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想…。名画に秘められた人間心理の深淵を鋭く読み解く22の物語。書き下ろしを加えてついに文庫化。
ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
[日販商品データベースより]ミレー『晩鐘』
カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』
ベラスケス『ラス・メニーナス』
エッシャー『相対性』
ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
ヴェロッキオ『キリストの洗礼』
ビアズリー『サロメ』
ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』〔ほか〕
名画に秘められた人間心理の深淵――。憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気を鋭く読み解き、圧倒的な支持を得てロングセラー中の「怖い絵」シリーズ。書き下ろしを加筆してついに文庫化!