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- 夢外記
-
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2024年01月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784434332333
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[BOOKデータベースより]
認知症を患い、絶望感に打ちひしがれる太一は、明瞭な夢での体験を通して、自らの過去が変化しているのではないかと疑い始める。
[日販商品データベースより]認識の水底から立ち現れる……過去と現在。ひっそりと肌が泡立つ物語。
太一は、アルツハイマー型認知症との診断を受けた後、明瞭かつ詳細にわたる過去の夢を見るようになる。
いくども夢を見るうちに、夢の中での経験が、実は新たに作り替えられた過去なのではないかと疑いはじめる。
そしてどうやら、太一の「現在」も、ほんとうに変わっていっているようだ。
これは、正常な機能を失った脳の見せる混迷なのか…。
時間の経過とともに自らの記憶も更新されていくため、過去が変わったことを証明することはできない。
自身の記憶、経験、感情の矛盾に当惑し、疑問を抱きながらも、目の前に開かれた「いまここ」を受け入れていかざるをえない。
その一方で、当事者としての太一の心の在り方は、少しずつ、無自覚に、しかし着実に変化していく。