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謎の虚無僧と「気」が紡いだ艶句の世界
風詠社 星雲社 長辻篤郎 柳たかを
点
江戸期の性愛文化を謳う。「白魚の力帆柱引き起こし」「顔が火で娘とばした事が知れ」「相撲より多いは恋の手管にて」など47艶句。
命なり死ぬる死ぬるとかすかなりはずかしき帯といてから打ちわすれ行末は誰が肌ふれん紅の花牝獣となりて女史哭く牡丹の夜朝ぐもり女の羞恥掌に残るいま出ますいま行きますと渡し船たっぷりと子は呑む親は喰らう乳赤貝の真珠をさぐる面白さふるうのは夜這いと胴を据えた後相撲より多いは恋の手管にて赤い月、にんげん白き足そらすあそこでか、此処でかと囁きて貴妃にこりアノおなめさす遊ばすか山伏の独鈷くわえる無言の場赤貝の味わい蛸の味がする女のよれる黒髪は味が妙紅葉をするとへのこはひだるがり泣けばこそ別れを惜しめ女悦丸顔が火で娘とばした事が知れ目を吹いてもらうた礼に口を吸ふ〔ほか〕
艶句の世界は、まさしく性愛・エロチシズムの珠玉である。著者が折りにふれ、目にしてきた江戸期を中心にした破礼句と呼ばれる官能的な古川柳は庶民風俗、性愛模様を粋にユーモラスに謳って、笑いを誘い、好色心をくすぐる。「白魚の力帆柱引き起こし」とか「顔が火で娘とばした事が知れ」といった、エロスの綾、美感さえ漂わせる句に親しむにつれ、江戸期の秘事の多彩さ、奥の深さに魅了され、著者の脳裏には「男と女の物語」が、あれこれ浮かび上がってきた。一時期、気功をかじった体験も味付けに、性文化の花が咲き溢れた江戸の昔に想いを馳せて、この奇想な小編は描かれた。艶句の魅力・表現を延長させた「句的な小説」とでも呼びたい。カラー挿絵付き。
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
江戸期の性愛文化を謳う。「白魚の力帆柱引き起こし」「顔が火で娘とばした事が知れ」「相撲より多いは恋の手管にて」など47艶句。
命なり死ぬる死ぬるとかすかなり
[日販商品データベースより]はずかしき帯といてから打ちわすれ
行末は誰が肌ふれん紅の花
牝獣となりて女史哭く牡丹の夜
朝ぐもり女の羞恥掌に残る
いま出ますいま行きますと渡し船
たっぷりと子は呑む親は喰らう乳
赤貝の真珠をさぐる面白さ
ふるうのは夜這いと胴を据えた後
相撲より多いは恋の手管にて
赤い月、にんげん白き足そらす
あそこでか、此処でかと囁きて
貴妃にこりアノおなめさす遊ばすか
山伏の独鈷くわえる無言の場
赤貝の味わい蛸の味がする
女のよれる黒髪は味が妙
紅葉をするとへのこはひだるがり
泣けばこそ別れを惜しめ女悦丸
顔が火で娘とばした事が知れ
目を吹いてもらうた礼に口を吸ふ〔ほか〕
艶句の世界は、まさしく性愛・エロチシズムの珠玉である。著者が折りにふれ、目にしてきた江戸期を中心にした破礼句と呼ばれる官能的な古川柳は庶民風俗、性愛模様を粋にユーモラスに謳って、笑いを誘い、好色心をくすぐる。「白魚の力帆柱引き起こし」とか「顔が火で娘とばした事が知れ」といった、エロスの綾、美感さえ漂わせる句に親しむにつれ、江戸期の秘事の多彩さ、奥の深さに魅了され、著者の脳裏には「男と女の物語」が、あれこれ浮かび上がってきた。一時期、気功をかじった体験も味付けに、性文化の花が咲き溢れた江戸の昔に想いを馳せて、この奇想な小編は描かれた。艶句の魅力・表現を延長させた「句的な小説」とでも呼びたい。カラー挿絵付き。