[BOOKデータベースより]
あらゆる人々が遊んで暮せるユートピアか?一部の人々だけが豊かになるディストピアか?AIの発達でほとんどの人が仕事を失う近未来を、気鋭の経済学者が大胆に予測する。
第1章 人類vs.機械(ホーキング博士の憂鬱;「ターミネーター」は現実化するのか? ほか)
第2章 人工知能はどのように進化するか?(第五世代コンピュータの失敗;確率・統計的なアプローチ ほか)
第3章 イノベーション・経済成長・技術的失業(日本は衰退する運命にあるのか?;果実は食べ尽くされたか? ほか)
第4章 第二の大分岐―第四次産業革命後の経済(第四次産業革命をめぐる覇権争い;汎用AIは社会にどのように導入されていくか? ほか)
第5章 なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか?(生活保護は労働者を救うか?;ソ連型社会主義は復活するか? ほか)
「人工知能によって経済は、社会は、政治はどこに向かうのか? 未来を知るための必読書」――飯田泰之氏絶賛!
人工知能(AI)が目覚しい発展を遂げています。小説を書いたり、囲碁をしたり、日々ニュースを賑わせています。
また、AIを搭載したロボットも活躍しています。pepperは感情を読み取れますし、ダヴィンチは外科手術をこなしますし、iPhoneに搭載されているSiriは道案内もしてくれます。
このまま技術開発が進んでいくとどうなるのか……? 2045年に起こると噂される「シンギュラリティ」より前、2030年には、AIが人間の頭脳に追いついてしまう可能性があるのです。
ホワイトカラー事務職は真っ先に職を奪われます。医者も弁護士も失業の危機に瀕しています。最大で人口の9割が失業する可能性もあると筆者は推計しています。一部の資本家以外の労働者は飢えて死ぬしかないのでしょうか?
AIによって奪われた労働は、BIで補完しよう! マクロ経済学者である筆者はそう訴えます。BIとはベーシックインカムのこと。社会保障をBIに一元化して、子供から大人まで一律の生活保障を支給するという仕組みです。
AIの未来、資本主義の未来、労働の未来、社会保障の未来まで、気鋭の経済学者が語りつくします!
人工知能が人間並みの能力を獲得したら?AIの未来、資本主義の未来を分析し、失業者たちを救うベーシックインカムとは何か。