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[BOOKデータベースより]
当初は格段に小さい物語だったはずの源氏物語は、いかにして長編化を成し遂げることができたのか。小さな物語は、人びとの多彩な要望に応じて書き継がれながらも、可能な限りの整合を保ちつつ、大きな物語へと成長していく。その過程の痕跡をつぶさにたどることで、物語長編化の内なる動因を解き明かす。
1 物語の長編化の方法(源氏物語の構成原理―物語の非一元性;物語の縦軸と横軸―類聚化の諸相;系図の変容―桐壺院の皇子たちと朱雀朝の後宮;原型からの成長―長編化と時間意識)
2 人物像の成熟と物語の深化(光源氏の秘事―負荷される苦悩と物語の深化;源氏物語のからくり―反復と遡上による長編化の力学;三つの予言―変容する構造;薫出生の秘事―匂宮三帖から宇治十帖へ)
3 物語歌の機能と表現(作中和歌は誰のものか―花散離・朝顔・六条御息所の場合;伝達と誤読の機能―虚構の贈答歌;儀礼の歌における私情―朱雀院と秋好中宮の贈答歌;『古今六帖』による規範化―発想の源泉としての歌集)
4 物語の言葉と思考(「みやび」の周縁化―言語化の回避;「飽かず」の力―物語展開の動因;第二部における出家と宿世―仏教的価値観による照射;古代語の「身」―「身にあまる思ひ」)
5 物語の構築方法(虚構の人物の創造―相対的形象、准拠の利用、詳細化;場面形象の模索―型からの逸脱と語りの方法;慣用表現の利用―物語を拓く引歌・引詩;仮名日記文学における物語性―真実と虚構の相克)