怖いのに、なぜか惹かれてしまう恐ろしい世界。
そこには、人の心の根源にあるものや、文化や習俗の深みがあって、私たちはそれにひきつけられてしまうのかもしれません。
その魅力を存分に味わえる、「怖い絵本」。
刺激、美しさや哀しさ、ユーモア・・・。いろいろな表情を秘めた、「怖い、でも面白い!」絵本を中心にセレクトしてみました。
小さい子には怖すぎる絵本もあります。どうぞ心の準備をしてから本を開いてくださいね(笑)。
- いまむかしえほん(5) かちかち山
- 広松由希子
- おじいさんが畑でまめまきをしていると、わるいたぬきがじゃまをします。そこで、たぬきを捕まえて家にかついで帰りましたが…。動物と人間の生き生きとした掛け合いの昔話。 かちかち山の絵本はたくさんありますが、この絵本は、お話の内容の怖さを存分に感じられる一冊です。印象にしっかり残るかもしれませんね。
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- 山んばあさんとむじな
- 伊藤順一(1956ー)
- 山でおそくまで遊んでいると、むじなが化けて出るぞ、と村一番の長生きの山んばあさんに言われても、いたずら坊主どもはあいかわらず悪さをしてばかり。そんなある日、本当に「くししししし…」と、むじなが化けて出て…?いとうじゅんいちさんが描くおばけたちは迫力満点!!
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- ちょうつがい きいきい
- 加門七海
- 部屋の扉を開けると、きいきいと音がする。よく見ると、なんとそこにはおばけがはさまっていて、痛い痛いとさけんでいるではないか。耳をすますと、あっちからもこっちからも、きいきいきい…さあ大変だ! こんな風に日常のふとした瞬間にすべりこんでくる恐怖・・・こわいです。
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