- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 詩集工都
-
- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2017年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784906738267
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 金子みすゞと詩の王国
-
価格:880円(本体800円+税)
【2023年03月発売】
- 電波詩集
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2018年03月発売】
- 青猫以後
-
価格:3,740円(本体3,400円+税)
【2018年03月発売】
[BOOKデータベースより]
松本圭二の幻の第2詩集。
[日販商品データベースより]数奇な軌跡をたどった詩集――
ライラック号で来る
虚言使いの夏あり
室内からの廃風につつまれて
夏がうだる
羽虫たちはハイウェイの上空に集まり
死んだ
プラント
防波堤に沿い
巨人たちが倒立する
死んだ風を呼び
もう一度殺す
イノセンス
工都の闇に護られ
私の家族は
鉄を食べていた
(栞=寄稿:佐々木敦、著者解題)
私は第2詩集の製作の一切を
自らのコントロール下に置きたいと望むようになり、
郷里四日市での土建屋の仕事を逃げ出し、七月堂に押し掛けた。
そこで働きながら詩集を作ろうとしたのだった。
自分の詩集のことしか頭にない私は、遅刻や欠勤を繰り返し、
ひたすら来るべき書物の姿を追い求めた。