[BOOKデータベースより]
そのパトスに世界が圧倒された―「明治のクール・ジャパン」職人たちの技、粋、心意気、時空を超えて、大集合!
1 The Exposition era(幕末‐明治12年) 万国博覧会と有田(明治初期の輸出品;ウィーン万博;フィラデルフィア万博;内国博覧会;パリ万博;初期香蘭社時代)
2 Separation and Foundation,Koransha and Seiji Kaisha(明治12年‐明治20年代) 「香蘭社」の分離と「精磁会社」の誕生(香蘭社;精磁会社;宮中の器;洋食器)
3 Arita design(幕末‐大正期) 華やかな明治有田のデザイン(明治初期の図案;「温知図録」と香蘭社製品)
4 Arita and progress(明治後期‐大正期) 近代有田の発展(深川製磁の誕生;鍋島侯爵家の蔵品;香蘭社の発展;華麗なる洋食器の世界)
明治期の輸出産業の花形となったのは、有田の陶磁器だった。職人たちの技、粋、心意気が、時空を超えて大集合。現代では再現不可能な超絶技巧を駆使した名品たちをまとめた1冊。
騒乱の幕末が終わり維新を迎えた日本。明治政府は輸出産業の育成、振興を図ったが、その花形となったのが有田の陶磁器だった。かつて、鎖国の時代にも遠くヨーロッパへと伝わり珍重された「有田」は、ウィーン万国博覧会を皮切りにフィラデルフィア、パリでも大評判を呼び、有田の窯元、職人たちは活気づいていく。本書は万博に出品された至宝を始め、セレブリティに愛された品々、職人たちの心意気が伝わる技巧を凝らした大壺など、有田焼創業400年を記念して一堂に会した超絶な名品、優品を収めている。