米国経済白書2022
著者:『米国経済白書』翻訳研究会 萩原伸次郎 大橋陽
出版社:蒼天社出版
価格:2,800円
発売日:2022年09月
判型:B5/ページ数:262
ISBN:9784909560360
本書は米国経済白書の2022度版である。本年度版の特徴はコロナ感染症のもとで『コロナ援助・救済・経済安定化法』に則ったバイデン大統領の経済報告である。本書では、米国経済の成長に大きな障壁として浮上してきた「グローバル・サプライチェーン」問題や、国内外でのますます依存度が高くなる「オフショアリング」、「アウトソーシング」問題を大きく取り上げ、その現状分析と対応策について示唆している。また、女性、黒人、ヒスパニックなどマイノリティ・グループへの差別の撤廃を明白にして、「教育の打開策」「労働力の開発」「健康政策」を打ち出している点にも注目したい。トランプ元大統領とは正反対の経済政策を展開し、ウクライナ問題の最中に、アメリカが世界の真のリーダーとなれるのかどうか、バイデン大統領の手腕が試されるところだ。