沖縄「格差・差別」を追う
ある新聞記者がみた沖縄50年の現実
著者:羽原清雅
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:1,600円
発売日:2022年05月
判型:四六判/ページ数:293
ISBN:9784863855205
5月15日。本土復帰から50年。
沖縄における格差や差別。限りない理不尽さは昨日今日、始まったわけではない。
明治初期、山県有朋の時代に作り上げられた、実に150年に及ぶ軍事体制がいまも変わらず沖縄を苦しめる。
民衆に支持されない、いかなる権力もいつかは破綻する。
決して妥協はするな。
歴史に学べば、望むべき道は見えてくる。
琉球処分に始まる沖縄の受難を細密かつ立体的に記述する名著
近代史を書くには歴史家の目とジャーナリストの筆が要る。この二つを兼ね供えた筆者は文献からファクトを選び出し、配列し、文章化する。それがそのままこの人の思想の表明である。
読んでいて「あわれ沖縄」の感が強まる。
―池澤夏樹(作家)