福岡から見た昭和史

山本巖ブックレット 004 
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著者:山本巌 
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:600円

発売日:2003年02月
判型:A5/ページ数:135
ISBN:9784998067559

内容情報(日販商品データベースより)

大牟田市で、世界史上例のない集団赤痢が発生したのは、昭和12年9月のことだった。1週間で患者は1万人に達し、死者は700人にも上った。それだけの大事件でありながら、真相はついに明らかにされなかった。事件は複雑怪奇な経過をたどったが、その背後では恐らく軍部の強い圧力が働いていた。

この事件ひとつとっても、昭和という時代がいかに容易ならざる時代であったかがわかる。昭和は戦争の時代だが、それだけでなく、戦後の経済主義も含めて、結局は明治の近代化路線の矛盾の延長線上にあったと認識できる。福岡の昭和史から日本の近代が見えてくる。

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