サンタクロースの文化史

古代ヨーロッパから現代日本へ

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著者:水口寿穂 
出版社:人文書院 
価格:2,700円

発売日:2025年11月
判型:四六判/ページ数:266
ISBN:9784409530535

内容情報(日販商品データベースより)

古来には民間信仰の神として褒美や罰を与えていた「サンタクロース」は、どのようにして現在の姿へと変貌を遂げ、クリスマスのシンボルとして日本に定着したのか。知られざる大衆文化の歴史!



魔女や鬼の姿をした「サンタクロース」こと古来の来訪神と、アメリカ生まれの赤い衣服のアメリカン・サンタクロースとを比較して見ていくと、その性質が大きく異なることがわかる。古来より存在する来訪神は褒美を与えもするが、前述のとおり過激な罰も与えるものも多い。もしくは、褒美を与える来訪神と罰を与える来訪神が対になって現れるケースもある。こうした二面性を古来の来訪神には見ることができるのだが、アメリカン・サンタクロースは子ども達に夢を与えても罰を与えることはしない。アメリカン・サンタクロースには、従来の来訪神に見られるような二面性がないのである。では、古来の来訪神が有していた二面性には、どういう意味合いがあったのだろうか。単に子どものしつけのためと言い切るには、あまりにも儀式化されているのではないだろうか。

(「序章」より)



◎目次

第T部 古来の来訪神と罰



第1章 クリスマス以前の祭りと土着の神々

第2章 グリム童話におけるよい子・悪い子像と異人との交流

第3章 古来の来訪神が与える罰



第U部 近代におけるサンタクロースの創造と受容



第4章 アメリカン・サンタクロースの誕生と表象

第5章 世界に広がるアメリカン・サンタクロース



第V部 日本におけるクリスマスとサンタクロース



第6章 クリスマスの様相とサンタクロースの受容

第7章 大衆文化としてのクリスマスとサンタクロース

第8章 輸入文化の定着とその背景

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