メキシコ

仕入元在庫あり

著者:三角みづ紀 
出版社:ナナロク社 地方・小出版流通センター
価格:1,800円

発売日:2025年11月
判型:B6変/ページ数:144
ISBN:9784867320358

内容情報(日販商品データベースより)

中原中也賞、萩原朔太郎賞の受賞詩人、三角みづ紀の10冊目の詩集。

2023年と2024年、2度のメキシコでの滞在中に書かれた37篇の詩と17篇のエッセイを収録しました。



 知らない土地で言葉を綴る行為は、生まれかわるための行為だとおもう。

 過去の自分を模倣するように表現することが、わたしにとってはもっともおそろしいことだ。

 なので、何度でも手放して、何度でも死ぬ必要があった。

 〓「二〇二四年七月初旬、メキシコシティにて」より



一冊ごとにあたらしい自分と出会い、詩を書き続けてきた三角みづ紀のメキシコでの日々。

「詩の第一行みたいに、そこにある」と、詩人が捕まえた世界の美しさにぜひふれてください。





●あとがきより

=====

二〇二三年の九月より三カ月、二〇二四年の三月末より四カ月。わたしはメキシコにいた。一回目の滞在ではエッセイをたくさん書いて、二回目の滞在では詩をたくさん書いた。(中略)

ノートをひらき、線を引く。デッサンをするように、大切な瞬間をとらえて描いていく。わたしにとって入口は同じだった。質感や感情のかたちによって、余白の多い詩になったり、物語をはらんだエッセイになったりする。

本著は十冊目の詩集であり、わたしのメキシコの日々そのものでもある。

=====



●詩「乾季のおわり」より

=====

水分をはらんだ空気と

この身体が天気を予報する

砂漠が靴にとどまって

わたしたちは

たしかに失ったのだが

なにを得たのか知らない

=====

<< 前のページへ